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  <title>現代ポップス考。（移転しました）</title>
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  <description>・最近の邦楽を毎日片っ端から取り上げてコメントしています。単純に好き嫌いだけでなく、歌詞中心に、ポップス全体の傾向やひいては社会の流れとかまで、一曲一曲の中からすくいとっていけたらなあと。　リンクフリー。どの記事にでも、直リンＯＫです。</description>
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  <title>ブログ移転します。</title>
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  <description>　実は本日が誕生日だったりして、ちょうどいいタイミングですので、ブログを移転することにしました。

　新しいURLは、

　http://j-pop.kget.ne.jp/

　です。

　今後は移転先で更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-10T18:35:46+09:00</dc:date> 
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  <title>WaT「Ready Go！」</title>
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  <description>Ready Go!ユニバーサル・シグマWaT, 華原大輔 (Adapter), 佐野聡 (Adapter), 田辺恵二このアイテムの詳細を見る

＜ソツなくキャッチーさも盛り込まれた、ポピュラリティを意識した応援ソング＞

　TBS「2006 世界バレー」のタイアップ。
　バレーの大会というとジャニーズ勢が応援にきたりするイメージがあって、今回はWaTがそのポストを奪い取ったのか！？…と思われがちですが、ジャニーズ勢がタイアップを務めているのは「ワールドカップ」でフジテレビ、今年開催されたのは「世界選手権」でTBSの放送。ややこしいですが、つまりは奪い取ったのではなく、対抗馬として抜擢されたというのが正しい理解です。
　ちなみにどちらも4年に1回の開催で、「ワールドカップ」は95年がV6、99年が嵐、03年がNEWSと続いているので、今年07年は9割がた、名前を出さずともわかるあのユニットなのではないかなと。

　で、「対抗馬」としての楽曲なのですが、どちらかというと相手のジャニーズ陣にありそうなタイプの楽曲だったりして。
　タイアップもあってのことなのか、今回がシングル4枚目にして初の提供曲であることも関係していそうです。頭の『Ready go!』にしろサビの『今こそ Woh!Woh!』にしろ、ツカミ的に短くて聴きやすいまとまりをメロディのはじめに持ってきているのとかが「狙い」を表していそう。そこに乗る詞が簡単な英語になっているのも、キャッチーさ、抜けのよさを演出したかったんだろうなと。
　本人達の作る曲は（といっても今までのシングルを聴く限りですが）ストリート出身だからなのか、どちらかというともっと言葉をがっちり詰め込めるメロディを作る感じなんですね。上下動やリズムの変化の少ない、なだらかなライン。フォークソング的で語りかけるような感じが出せるものの、インパクトとしては若干薄いところがある、と。それでタイアップ付きの今回は、キャッチーな曲をもらったんじゃなかろうかと。

　歌詞のほうは本人クレジット。ひた向きな「君」を応援する、まあ王道タイプの内容です。それっぽい言葉を並べているなあ、くらい。サビ前の『高く　高く　舞い上がれ』の乗せ方とかはうまいし、全体的にソツないなーという印象でしょうか。

　憶測ですが、たぶん「5センチ。」が一番彼らのスタイルを表しているんだと思うのです。こういう言葉詰め込み型の楽曲が一番いいものができると思うんですけどねー。今は売り出し中だからなのか、何かしら「華」を盛り込もう盛り込もうとしている気がします。

WaT</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-07T23:17:36+09:00</dc:date> 
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  <title>BoA「Winter Love」</title>
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  <description>Winter Loveエイベックス・マーケティング・コミュニケーションズBoA, Natsumi Watanabe, ats-, Emi K.Lynn, Takuya Haradaこのアイテムの詳細を見る

＜消えない強い想いも、前に進む強い決意も、どちらも強く主張する＞

　冬は一般的にバラードが多くなる季節ですが、BoAは一昨年の「メリクリ」、昨年の「Everlasting」に続きまさに典型的なリリースを行っています。

　BoAのバラードの特徴は、しっとりながらもメロディがわりと泥臭いところ。今回も、細かい譜割りになっているメロディラインとはいえ、サビなんかはどこか懐かしい歌謡曲の響きがします。
　基本的に頭拍重視の進行なんですよね。最近はR＆B系の、裏拍を多用するリズムで進行する曲も増えていて、どちらかというとそっちのほうが現代的な香りがするんですが、そうじゃない。わかりやすい、耳に残りやすい旋律を選んでいる感があります。

　さて失った恋を歌う内容ですが、『忘れなくてもBaby好きでもいいですか？』とかなり強い感情がまだある模様。ただし、それは「未練」とはまた別種の感情のようでして。
　『あなたで良かったって心から言えるよ』とか、「あなた」への強い気持ちはあるものの、それが未練とか後悔とか、マイナスの感情にはどうも繋がっていないんです。「あなた」が忘れられない一途さも、その二人の日々を糧にこれからも進んでいこうという強い決心も、両取りしようとしているんですね。その貪欲なポジティブさはすごいなと思いつつ、ちょっと無理があるような気もします。
　会いたい、とも言ってはいますけど、またやり直したい、という感じではないんですよねー。『約束した映画の長い列に　二人してもう並ぶ事はないの』と断言しながら、それでも想い続けるというこの状況の「切なさ」に浸っている、そんな感があります。

　ま、これはこの曲に限ったことではなく、最近の失恋ソング全般に言えることなんですが。
　消せない想いを切々と歌い上げるのが「未練型」だとすると、その終わってしまった恋の思い出を力に変えて進んでいこう、ときっぱりと前を向くのが「ポジティブ型」。未練型は聴き手をどっぷりと感情移入させられる一方、ウジウジしていると反感も買ったりする。対してポジティブ型は前向きに元気付けてくれるものの、共感のボルテージは「好き」という感情を募らせる未練型にはかなわない部分があったりして。
　この曲なんかは、そんなふたつの傾向のまさにいいとこ取りをしようとしているわけです。『会いたくてキスが100億の雪を伝うの』と、雪に絡めてドラマチックに「あなた」への冷めない想いを歌う一方で、『時が流れて　違う恋してもあなたを想い出すでしょう』と「違う恋」の礎として「あなた」の記憶を足場にしようとしているんですね。

　個人的にはちょっとそりゃ無理があるんじゃないの？と思いますが、まあ矛盾する感情を同時に孕んじゃったりするのが人間の面白いところですし、細かいことに目をつむれば「まだ好き」という強い感情に浸れつつポジティブさも得られる豪華な歌だとも言えるので、そのあたりは各自のご判断でどうぞです。


　それにしても、どうしてこんなに平凡なタイトルを付けちゃったんだろう。漠然としすぎていて曲の内容を的確に示しているとは言いがたいですし、せっかく歌詞にも登場している「100億の雪」というインパクトあるフレーズを付けることもできたのに。

BoA</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-06T00:30:07+09:00</dc:date> 
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  <title>メルマガ、Vol.084発行。</title>
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  <description>≪現代ポップス雑考。≫ Vol.084 2007/02/04　発行部数：めろんぱん 432／まぐまぐ 90

＜雑考バトン：新曲レビューリレー＞
・Mr.Children「フェイク」
　〜斜に構えながらも、どこかで絶望しきれない？

＜おまけ＞
・「夢」がテーマの曲、紹介編（1）


　「夢」が出てくる曲、おかげさまでたくさん集まりました。情報をくれたみなさん、ありがとうございました。今回けっこう数が多く、また前回までよりもなんだか解説に力が入っちゃったりしているので、全部紹介していくのに少々時間がかかるかもしれません…


　※メルマガについての詳しい説明は、こちらへどうぞ。
　　バックナンバーも開放しています。</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-04T23:43:36+09:00</dc:date> 
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  <title>KREVA「THE SHOW」</title>
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  <description>THE SHOWポニーキャニオンKREVAこのアイテムの詳細を見る

＜自分自身にも、そして周囲を沸かすことにも手を抜かないスタンスを表明＞

　サウンドメイキングも歌詞の方向性も、「音色」を思い起こすような一曲。すなわち、ゆったりテンポに太いリズム、どこか熱っぽい音、自分自身の考えを表明するかのような、ユーモアも交えつつシリアスな言葉。

　『狙い外さねぇ　つーか狙わねぇ』スタンスで進み続ける決意表明とも言える内容ですが、注目すべきは『one for the money,two for the show,／three for the people』だと述べていること。つまり「一にお金、二にパフォーマンス、三に観客」ということでしょうか。これは非常に興味深いです。まずは稼ぐことが一番で、ファンは後回し…ととれてしまいそうです。そんなこと言っちゃっていいのか！？という。
　でも現実を考えれば、まあこうかもしれません。ファンが何よりも大切、と呼びかければ聞こえはいいけど、そういう奇麗事は言いたくない、そんな思いが見え隠れしているように思います。
　他の部分を読んでも、『人は人　俺は俺／やいのやいの言う前によこしなbeat beat』などなど、まず誰よりも自分自身を押し出そうとしているのがわかります。なので、「money」＝自分が生活していくこと、「show」＝楽しめる場を作ること、そして「people」＝観客を楽しませようとすること、この「自分→周囲」へと広がっていく流れも主張に沿っていると言えそうです。

　もちろん、別に番号順に優先順位がついているというつもりではないのかもしれません。タイトルに座っているのも二番目の「show」ですし、『人の心に通じなくちゃつまんねぇ／でも楽しむ気持ちなくさねぇ』というフレーズはそれぞれ「people」「show」を見据えてのものでしょう。少なくとも、3つ挙げたうちのどれにも手を抜こうとは思っていないことは間違いないのではないでしょうか。

KREVA</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-04T05:15:17+09:00</dc:date> 
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  <title>K「ファースト・クリスマス」</title>
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  <description>度の和音を使っても感じが出ます。Cメジャー調で言えば、普通ならAmを使うところでAも入れるというところ。スイートな響きになります。

　詞は、はじめのクリスマスというタイトル通り、片想いの相手に『大切な想いだけを伝えよう』と決意する告白の歌です。この手の詞って、クリスマス当日っぽい情景描写を多用して雰囲気を出しているもんですが、実際にはまさにクリスマスその日に告白するってあんまりないですよね。そりゃロマンチックですが、現実にはクリスマスに想いを伝えていない相手をそもそも連れ出せるのかという話で。というか相手がそれに乗ってきた時点でOK決まっているようなもんじゃないかとも。
　ま、そんな野暮なツッコミは大した問題じゃないです。ポップスというのはロマンティックに浸らせてくれればそれでいいんです。この曲の歌詞の場合は、クリスマスな雰囲気を漂わせつつも、当日とは明言していませんしね。

　…ちなみに歌詞中では雪も降ってきてはいませんが、『どうか　君に降りつもるように』というフレーズは登場します。これはもちろんその後の『とどけ　my true love』を指しているわけですが、もちろんホワイトクリスマスを意識しての表現でしょうね。
　J-POPでクリスマスに雪が降ってくるシチュエーションであれば、たいていは雪と「想い」を重ね合わせて「降り積もる」とするのはもはや定石。もはや「降り積もる」という表現そのものにクリスマスらしさが宿りつつあることを利用しているんでしょう。

　『ひとりで過ごした　去年のイブは／君へとつづく　せつなさのmy history』というフレーズをそのまま受け取れば、この「僕」は少なくとも一年前ほどから「君」に想いを寄せていたということでしょうか。さらには、告白する側であるのに『その瞳を　信じていいの？』と相手に問いかけちゃったり。頼りない、弱々しい、内気な主人公像がはっきり打ち出されています。このあたりはやっぱり音楽だけでなくドラマや映画などの「韓流」作品のひとつの特徴が出ているかなと。曲調は比較的さらっとしていますが、こういう軟弱男子な曲に波長が合う人はどっぷりとハマれるんじゃないかなと思います。

K</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-03T18:38:59+09:00</dc:date> 
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  <title>大塚愛「恋愛写真」</title>
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  <description>恋愛写真エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ大塚愛 , 愛 , Ikomanこのアイテムの詳細を見る

＜変わらずに幸せな言葉を繰り返そうとする意志は、過去の記憶の中でただ続いていく＞

　映画「ただ、君を愛してる」主題歌。映画のストーリーを考えると、その内容を考慮して「写真」がモチーフに加わっているんだろうなあと思いますが、映画のタイトルそのものはこの主題歌を聴いて急遽変更のうえ今のものになったのだそうで。作品と音楽が相互に影響しあっている稀有な例ですね。

　今までのバラードは「金魚花火」「プラネタリウム」などの和風のメロディとアレンジ、あるいは「黒毛和牛上塩タン焼680円」のような奇をてらったタイプもありましたが、この「恋愛写真」は実にシンプル。アレンジもぐっと落ち着いていますし、テーマも奇抜ではない。「しっとり聴かせる」ことを主眼において作られたものと推測できます。

　映画のタイトルに据えられるくらい『「ただ、君を愛してる」…』と3度同じ言葉が繰り返されるサビは印象深いです。
　ここ、同じフレーズなだけでなく、3回ともメロディラインも同じ。コードは変えていますが、やりようによっては、「ただ、君を愛してる」を繰り返すごとに音域が上がってみたり、あるいは下がってみたりと動きをつけることもできたはず。その結果、大きく盛り上がったり振れ幅の大きい印象にならず、淡々と、「続いていく」雰囲気になっています。フレーズの表記の仕方から考えても、ここでは3回繰り返していますが、気持ちはそれだけに留まらず何度も何度も同じ気持ちを繰り返し続けている…そんなことを伝えたかったんじゃないかなと。
　この部分、それほど高い音ではありませんし、全体を見るとむしろAメロのほうがハイトーン気味だったりします。それも、「しっとりと聴かせる」ため、盛り上げるよりもずっと途切れない感じを優先してのことなのかもしれません。

　さて「ただ、君を愛してる」という呼びかけそのものですが、カッコがついているセリフであること、その他の地の文の二人称は『あなた』で統一されていることからしても、これは「あなた」から「あたし」への呼びかけととらえるのがいいでしょう。他はほぼすべて「あたし」からの気持ちになっているので、ちょっと混同しそうになりますが。
　つまり、お互いがお互いに想い合っていた時期があって、『ただそれだけでよかったのに』。すべては過去形で述べられ、それだけにいっそう「ただ、君を愛してる」の現在形の連呼がまた引き立ちます。…「今」二人がどうなっているのかは一言も描かれていません。おそらくは…というように、聴き手の想像力に訴えるような作りになっています。

　そんな過去の幸せなひとときに『夢中でシャッター切るあたしの心は／切ない幸せだった』と、写真に紐付けたこの表現はなかなか素敵です。なんだかんだであと写真に関する表現はラストしかなくて、もうちょっと多彩な結びつきがあるとよかったかなーという気はします。
　で、そのラストが『小さな部屋に飾られている／2人の笑顔　恋愛写真』。これもはじめは、雰囲気はわかるけどちょっと唐突だよなー…と感じていたんですが、ふと、ある解釈に気がつきました。二人の幸せな時間を、「あたしの心」にシャッター切って焼き付けていた、という先のフレーズを踏まえると、この最後の「小さな部屋」というのは、「あたしの心」と観ることもできるのでは、という。…本人がそこまで考えていたかはわかんないですが、そう考えておくほうが収まりがいいので、個人的にはそういうことにしておこうと思いました。

大塚愛</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-02T01:05:39+09:00</dc:date> 
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  <title>過去ログ発掘のコーナー　その12。</title>
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  <description>メールマガジン「現代ポップス雑考。」のおまけコンテンツ「今日の一曲」。
　毎回そのときの気分で一曲選んで紹介するこのコーナーのバックナンバーから、新しいレビュー更新が滞ったとき、ちょこっとずつ抜き出して紹介していきます。メルマガを読んでいない人にはちょっとした暇つぶしに、読んだことのある人にも何か新たな発見があれば幸いです。


≪現代ポップス雑考。≫ Vol.031 2006/01/15
＃小沢健二「指さえも」

　『あの人の指さえも　今僕のもの』

　小沢健二の新譜が出るそうです。全編インストらしいですが、とりあえず記念してお気に入りの曲を。いちおうシングルなんですけど、あんまり知られてないかな。

　このフレーズは「あの人」のすべてを手に入れた喜びを表現しているものだと考えるのが妥当ですが、気になるのは「あの人」という言い方です。「僕のもの」になった相手にしては、ちょっとよそよそしいです。
　この曲、夢で想い焦がれていた「あの人」をゲットする、というストーリー展開があるんですが、大げさな表現が何度も出てきたり、どこか現実感がなかったり、夢見心地なまどろみを表現しているとも感じられるアレンジだったりで、もしかすると「あの人」とのランデブーは、すべて夢の中の出来事なのかもしれません。「僕のもの」になっているのは夢の中だけからこその「あの人」なのかなあ、とも思えるわけです。

　小沢健二という人は、はっきり言って性描写をかなり当たり前に使う人なので、夢で独り悶々とする…というシチュエーションがむしろ似合わないかなあとも思います。が、この曲の場合は夢オチであっても、どこかほのぼのとしたユーモアにつながってくるので、やっぱりアリなのかなあ、と。
 

指さえも/ダイスを転がせ東芝EMI小沢健二このアイテムの詳細を見る


　この分は、去年の3月に出たアルバム「Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学」が発表された時のものですね。

　オザケンが「ラブリー」を中心にものすごいポップセンスを花開かせ、世を席巻した時代というものが、確かにあって。でも今となっては二度とそんな時代が来ることはないような感覚もあります。少なくとも今は彼の人気絶頂期のような、ひたすらスイートなポップミュージックを受け入れるような気はしないですねー。そう考えると、ずいぶんマジメな時代になっちゃっているんだなあ…という気にもなったり。

　ま、でもこの「指さえも」はそんな熱狂も落ち着いたあと、ぐっと洗練された音楽をそれでも充分に甘く響かせる、密やかに楽しむべき佳曲。華やかなオザケンしか知らない人も、そもそもオザケンなんて知らない世代の人も、一度聴いてみてはいかが。</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-02-01T01:30:59+09:00</dc:date> 
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  <title>月島きらり starring 久住小春「バラライカ」</title>
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  <description>バラライカアップフロントワークス(ゼティマ)月島きらり starring 久住小春 , BULGE (その他), 迫茂樹 (Adapter), 古屋真 (その他), 加藤大祐このアイテムの詳細を見る

＜こういう曲のような場でないと「乙女心」なんて発散できない！＞

　モーニング娘。の新鋭、久住小春。自身も出演しているアニメのテーマを、前作「恋☆カナ」に続き、役名付きでリリースしています。

　さて、アニメどころか本人の映像もあんまり観ていない状態ですが、曲だけ聴くとまあハロプロらしいというか。非常にハジけたアイドルポップスでありながら、どこか民族音楽的、オリエンタルなメロディ。日本の歌謡曲にせよ東洋の舞踊音楽にせよ、こういうアクの強いはっきりしたメロディというのは、洗練された西洋音楽よりもむしろ耳に残りやすいものです。
　ロシアの弦楽器の名前も冠していますし、そういえば旋律を見ると「マイムマイム」みたいなロシア民謡に近い気もします。でもウーハー言ってるし、どこかフォルクローレみたいなアレンジにもなっているし、細かいルーツとかは考えないでごった煮にしている感じ。
　ま、歌詞を見ると『バラライカ　バララライカ／バラ　ライラ　カイカイ！』ですからね。すでに楽器を意味する単語というよりは、意味を失ってなにかの呪文のようになっていることからしても、ロシアがテーマなわけではないでしょうし。楽しげな響きを出すための言葉遊びに使っている、くらいの感覚です。
　そういうキャッチーで楽しい雰囲気のための曲なので、あんまり細かくストーリーを読み取ったり裏の意味を分析したりすることもないですね。状況だけ追っていくと『気付いてほしいのよ』と明らかに片想いだけど、この気持ちを抑えられない…という、典型的なパターンです。

　頻出しているのが『乙女』という単語。「乙女心」「乙女ちっく」『オンナのコはいつだって夢見る乙女なの』と、とにかく強調されています。「乙女」というと、純真な女の子、というイメージですよね。
　これがたとえば「女心」になると、もうちょっと年齢が上になる感じ。同じ片想いでも、「どうしてあなたは気がついてくれないの！？」みたいな不満を伴ってくるイメージがありませんでしょうか。逆に言えば、不満とか嫉妬とかそういったものがない、ただ真っ直ぐな「好き」という気持ちを表したいからこその「乙女心」という表現なんでしょうね。

　さて、にしても「乙女」なんて単語、日常会話で出てくることはあんまりないですよね。しかも思いっきり自分に向けて言ってますが、実際に「私って乙女だから…」なんて現実で言っちゃう人はいないでしょう。また。しっとりしたラブソングでもあんまり使われているのを見たことがないです。
　でも、『もうドキドキ止められない』なんて感情を持つことはあるでしょうし、恋をして自分でもビックリするほど純真になっちゃうことはあると思うのです。そういう歌も多いです。それってつまり「乙女ちっく・モード」ですよね。女の子で言うと、自分が少女漫画の主人公になったような感覚とかでしょうか。
　恋をして、なんだか気持ちが溢れちゃったりなんかしちゃったりして、苦しかったりして、でもそれがどこかで楽しかったりして。そんな高揚感を表すのには「乙女心」という単語はぴったりなんですね。ないとなっかなか自分の気持ちを「乙女心」なんて言えないもんですが、でも確かに生まれる「恋している自分がちょっと好きだったりして」みたいな感情の置き所として、こういう脳天気な歌があってもいいんじゃないかなと。

　なんかうまく説明できている気がしないですが、要はハイテンションに自称「乙女」になれちゃうこういう曲も、ポップス界には必要だと思うのです、という。
　あ、「ハチミツとクローバー」を読んだ方は、「乙女心」を「青春スーツ」に置き換えるとわかりやすいかもしれません。

月島きらり starring 久住小春
久住小春</description>
	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-01-31T01:04:04+09:00</dc:date> 
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  <title>ORANGE RANGE「SAYONARA」</title>
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  <description>SAYONARAソニーミュージックエンタテインメントORANGE RANGEこのアイテムの詳細を見る

＜テンションを高く維持する曲展開のため、早め早めのメッセージ展開＞

　ORANGE RANGEのシングルはすっかり三極化が定着しました。ひとつはお気楽ハイテンションぶち上げ系、ひとつはちょっとハードに攻める系、でもうひとつが感動系。2006年リリースのシングルは、「チャンピオーネ」、「UN ROCK STAR」、そして今作と見事にローテーションしました。

　この曲、インパクトが薄いという意見がけっこうあります。ひとつには、上に挙げたような分類が頭に浮かぶくらいに、感動を誘うタイプの楽曲は定着してきた感があり、そのせいもあるでしょう。
　前回の同系統の楽曲が「キズナ」で、こちらは沖縄音楽（っぽさ）を取り入れてオリジナリティを放出していたので、それに対して今回はオーソドックスであることも印象不足に繋がっているのかもしれません。タイアップ先のドラマ「鉄板少女アカネ！」が振るわなかった（らしい）ことも影響しているのかもしれません。何度か述べているように、バラード系の楽曲は、単純な良し悪しよりも印象のほうが大事だったりしますから。
　歌い出しの部分が妙にかわいらしく歌っていて、内容も『枕の中の世界はいつも君が笑顔で僕に歌ってる』とか、キャラ違うなあと。今までは感動系統でもやっぱりB-BOY的というか、ヒップホップ系メッセージソング的というか、「不器用なオレ」みたいな印象があったわけです。でもこちらは確実にインドア派な「僕」キャラですからね。これけっこう新鮮だったんですけど、まあ大きなインパクトではないのか。中盤ちょっとハードな展開があったりするのも、それほど衝撃的ってほどでもないと。
　もうひとつ、タイトルが「SAYONARA」でサビ頭が『ありがとうを君へ』と、相手へ投げかける言葉が並び立っちゃっているところが、実は損しているんじゃないかなと。タイトルが「ありがとう」であれば、パッと接する範囲でより統一感を出すこともできたはずでは、という。

　構成は、最近流行の黄金パターンを踏襲しています。というのはつまり、「僕」と「君」の出会いから振り返りつつ今はお互いに残念だけど別れなければならなくてでも二人過ごした日々は大切にしたいありがとう忘れないいつかまた…という一連の流れ。
　『今更だけど』というくらいですから、別れてからかなり経ってからようやく立ち直った、ということなんでしょう。最近はストーリー性を重視して、1コーラスではしおれていて、後半でだんだんと前向きになっていく…というパターンが多くなってきましたが、この曲は早々に『トビラを開けて　進み行くだけ』と結論を出します。展開のドラマティックさを重視する場合はマイナスですけど、この曲はその後の告白シーンを描く部分からサビに回帰しさらにそのままコーダに突入していく、ずっとテンション上がりっぱなしの展開が待っているわけで。こういう構成であれば、はじめから突っ切っていくほうが自然かなと思うわけです。

　ただ今回はその他のアラが目立っちゃいますねー。いつになくリリカルに『今夜も月は…』と始まるのに、その後『初めて見たのは今日と同じ晴れた日で』ですし。蝉が鳴いていたとも言うからには、昼のことになっちゃいます。『僕が前向いたら　思い出たちが笑った』なんてフレーズは、これ単体だといいなって感じるんですが、『枕の中の世界はいつも君が笑顔で僕に歌ってる』と前に「笑顔」が出ています。
　この辺はどうしても、細かく歌詞を見ていくとマイナスとして出てきてしまいますね。メンバーが各自で詞を持ち寄るスタイルだそうなので、完成度よりもその継ぎはぎの妙を楽しめればいいのかもしれませんが…個人的にはそれはちょっと。
　スタイルとしてはアリだとも思うのですよ。複数のラップ担当がいるユニットはどこもそうですけど、別々の声と別々の角度で代わるがわる歌うことで、ひとつの歌を多角的に築き上げることができるわけですから。ただ、やっぱり全体での整合性はとってほしいところ。

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	<dc:creator>haji</dc:creator>
  <dc:date>2007-01-29T03:10:58+09:00</dc:date> 
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