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  <title>不活性で怠惰なアタシの肉体の神秘</title>
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  <description>神秘っつーか、そういうのに迫ったり迫らなかったりします、暇なときに。</description>
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  <title>幻のライラの冒険</title>
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  <description>
映画、見に行きたい。

映画、見に行って、

「この前、映画 見に行ったんだけどさー」

って言いたい。


これ魔法の言葉だと思う。
これをチョロっと言うだけで、

「何 見にいったのー？」

「誰と行ったのー？」

「で、どうだったー？」

って三つは質問される。
注目の的。
仕事場の休憩室の話題をさらえる。


で、私ね、先月くらいから、外科病棟に華々しく異動になったんですけど、
はい、華々しく。

いや、まぁ、華々しいは華々しかったんですけど、
いや、なんつーか ほんと華々しかったんですけど、
送り出す方は。

でも、えっと、迎い入れる方は、案外シビアなムードが漂ってまして、

若干の「つーか、今度来た加藤って誰？」みたいな空気が立ち込めてまして、

「つーか、加藤だっけ？伊藤だっけ？あれ、佐々木じゃなかった？」
みたいな空気が立ち込めてまして、

完全に、思わぬ来客みたいな感じなのね。

休憩室とかでも、もう、ドアを開ければ、
あ、呼ばれてない飲み会に来ちゃった？
みたいなムード。

私の訪れによって、明らかに、会話が途切れたからね。
明らかに話題、変わったからね。


そんな私ですが、そろそろね、休憩室デビューしてもいいかなって。

そろそろ、一回くらい、せめて５分くらい、何か発言をしたいなって。

ほんと、「今日は名前だけ覚えて帰ってくださいー」みたいな感じで、
とりあえず、軽くトークを交わしたいなって。

なんなら、すげぇ印象的な話しとかしちゃって、
んで、歴史番組のように
「のちの 加藤である」
みたいなデビューもちょっとアリかなみたいな。


で、まぁ話のツカミとして、
冒頭に述べた通り、「映画見に行ったよ大作戦」を思いつきまして、

映画、見に行きました。


って、言いたかった。
言い切りたかった。
「映画、見に行ったぞ！」って。

言い切れなかった。

つーかね、行ってたんだよ。気持ちは。
前売りのチケット買うくらいのモチベーションは絶対あった。
あいつ いつ行っててもおかしくないな、くらいの勢いはあった。

むしろね、行けなかったのが不思議なくらい。


だからね、お布団って、すげぇなって。
ただ驚くばかり。
お布団で、完全に鎮圧されてた。



で、次の日、仕事行ったんですけど、
その昼休み、休憩室でね、
案の定、細々とカップラーメン食べてたんですけど、

先輩の１人が言ったんですよ。


「私、ライラの冒険 見に行きたいんだよねー」


あ――――――――――！ですよ。

テンション上がった。

興奮した。

ライラつったら あれ。
私がまさに、昨日見ようと思ってたヤツなんですよ。
「ライラの冒険〜黄金の羅針盤〜」でしょ？

もうね、思ってもないチャンスに

「それ、私、昨日見たんですよ！」

って、言ってた。ほんと、ツルっと言ってた。


興奮して、間違った。

見に行こうと思ってたんですよ。だった。
思わぬショートカット。

魔法、使っちゃった…。
つーか、魔法使えないのに、自作のステッキ振っちゃった。
内心、呪文とか、もう、やっつけ仕事ですよ。
ほんと、祈るように、ブツブツ唱えましたよ。


でもね、さすが注目作だけあって、
先輩方の食いつきの激しいこと激しいこと。

軽くあらすじまで聞かれちゃってんですけど、
正直、登場人物、ライラくらいしか知らねぇー。

あ、あと、羅針盤も出るらしい。どうやら黄金らしい。

って、知識その程度。
題名から察せられる程度のレベルですよ。
それをもう、フル活用。
サ行変格活用くらいの変化は付けてお送りした。


というわけで、


『ライラの冒険〜黄金の羅針盤』
（見てない映画を勘でレビューする in外科病棟）


ライラの冒険。
ってことで、間違いなくジャンルはアドベンチャー。

ライラが冒険することに、間違いないわけです。
で、まぁ、見どころは、その冒険具合になるわけですが、
どうやら察するに、もうね、世界を救うか滅ぼすかが かかってるらしい。

冒険としては、一番かかっちゃ面倒なジャンルですよ。

オーロラを見たい！とか、アルプスを制覇したい！とか、
そういう趣味が高じて・・みたいなことじゃないですからね。
世界の命運ですから。


で、選ばれたのがライラ。

１１歳。


期待の新星もいいとこです。１１て。

もうね、体育着に着替える時に、
教室で着替えるか更衣室を使うかで揺れる微妙な年頃ですよ。

それが、植村直己（アルピニスト）や関野吉晴（グレートジャーニー）を押しのけての当確。

でも11なんて、冒険とかね、絶対なれてないんです。
しおりとか見て、リュックサック用意するのが精一杯な年代。
完全に、バナナはおやつ世代です。

で、CMを見る限り、なんか熊っぽい動物に乗ってるんですけど、
案の定、手ぶら。
見た感じ 身ぃひとつなんです。

なんかね、映像はちょっとした南極っぽいの。
完全に地面とか氷。

もうね、食料とかね、なんなら明日穿くパンツとかがね、
非常に心配されるんですけど、
ライラ、完全に、手ぶらでスキーな感じなんですよ。

その辺もね、見どころ。
冒険が佳境に入るにつれて、ライラのパンツも間違いなく佳境に入ってきます。
パンツ重ーくなってくる。


でね、そんなライラを導いてくれるのが、
アレです。
羅針盤です。


私がライラだったら、多分、
またまたぁ〜、って言う。
いやいやいや、羅針盤て。って言う。

もうね、黄金かどうかなんて、正直 問題じゃない。

世界を救うか滅ぼすかの大勝負ですよ？

もうちょっと、導くにしたって、もうちょっとあるでしょ。

言っとくけど、私なんてグーグルマップでも、割と彷徨っちゃうタチなんですよ。

それが、羅針盤でお願いしますって、どんだけアバウトなの。


ほんとね、ロード・オブ・ザ・リングの時もね、口酸っぱく言ったんですけど、

リングぽっきりじゃ、そうそうロード・オブ・ザれねぇよって。

あれ、リング授かったのが私とかだったら、
三部作にならなかったと思う。

「やべぇ、昨日リング手に入れちゃった」
「まじでー」

共演者１人。
ロード・オブ・座談会。


でも、結局、見事にあいつらは最終章まで漕ぎ付けてたから、
すげぇ。

渡しとくもんだね、指輪とか。


で、まぁライラも頑張れよって話です。

ほんとね、羅針盤とかね、ザッとした感じで導いてくれると思うので、
パンツとか、多めに持って行った方が間違いないよ。

あとね、針くるくる〜ってなったら、多分、そこ樹海。





って話を、口とかカラッカラになりながら、一生懸命してたら、
あとから来た後輩っぽい子が軽く

「え、でも「ライラの冒険」ってまだ公開されてないですよね？」

って言ってた。

私の羅針盤も、針くるくる〜ってなった。



それが二月のことでした。

のちの 加藤である。



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	<dc:creator>haine</dc:creator>
  <dc:date>2008-03-24T02:23:17+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-7484a4f31823d268b114ab4ad06ea08b.html">
  <title>ゆめゆめ、夢みることなかれ</title>
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  <description>
夢をよく見るんだけど、
その夢がいつも方向性が間違ってて困ってる。

なんか、夢なんだけど、やたら大冒険とか。
こっち全然寝る気なのに、やたら複雑な世界観とか。

ちょっと気を許すと、世界の平和が かかったりしてる。
寝てるのに。
いる？夢にその驚愕のラスト。


もうさ、私だって社会人なわけでね、
０時とかに寝て、６時とかには起きて、
明日もまた仕事なわけ。

でさー、友達とかがよく
「もー仕事の夢みちゃって、全然寝た気しない」
とか言ってんだけど、

私なんて、ゴロゴロ転がる岩とかに追いかけられた上に、
怪獣みたいなのとも戦ったりして、
仕事の大変さは ゆうに超えてるわけ。
ちょっと服も破けたりなんかして、
膝とかも若干すりむいてるわけ。

舞台も、なんつーかアラスカとかエジプトとかでね、
中野、平気で超えてんの。
中野と杉並くらいにしか、居たことないのに。

中野でもいっぱいいっぱいなのに、
地球規模とか、ホントもう全然求めてないんですよ、
夢にそんなスペクタクル。


なんかさ、もっとあるじゃん？
「昔行ってた小学校の夢見た。」とか、そういうのが。
そういうのがいい。
身近なもん、出して欲しい。
「あーそうそうこれ！」みたいなの出して。


願ってたら、この前ドラえもんの夢みた。

タケコプター！とか出てさー、

そうそう、そういう感じー。
って思って付けたら、
私のだけ、なんか調子悪いの。

静香とかのび太とか、「わーい」なんつって飛んでくんだけど、
私も乗り遅れまいとして「わーい」とか言ってんだけど、
口だけ。

なんかね、私のタケコプターだけ微妙にエンストっぽい音出てる。
あきらかに低空飛行になっちゃってんの。

もうね、タケコプターの調子が悪いとか、
はっきり言って命に関わっから、こっちも必死なわけ。
わからないながらに、すげぇ角度とか微調整してみるわけ。

でも何か、みんなすげぇ楽しそうにしてっから、
なんとなくドラえもんに「これ何か調子悪い」みたいなこと
なかなか言い出せなくて、
つーか、まだドラえもんともそれほど喋ってないし・・みたいな
人見知りさも垣間見えたりして、

必死に屋根とかにつかまって、浮いてるフリしてた。

もうさ、正直、二の腕とかプルプルしてんのに。浮いてないし。
だけど、なんか「わーい、たのしー」みたいにすげぇ空気読んだ発言したりして、

ジャイアンとかに「な？ドラえもんってすげぇだろ？」とか言われて、
「うん！すごい！」とか言ってんだけど、
もう家とか全然帰りたいの。

で、さすがに腕もだるくなってきて、
ちょっと気付いてほしくて、
「あ、あれ〜、何か、あんま浮かなくなってきた」
って勇気出して言ってみたんだけど、

ほんと、声とか震えたんだけど、

ちょうど、その時、ドラえもんが新しい道具出してて、
声がすげぇ被っちゃった感じになって、

一瞬、場の雰囲気もピリっとして、
「え、今、ドラえもん喋ってんのに・・」みたいな雰囲気っつーの？

で、なんかスネ夫が「え、何、今お前もなんか言った？」みたいに
聞いてくれたんだけど、
「や、なんでもない」みたいな感じになって、
「じゃあ、ちゃんとドラえもんの話きいとけよ」みたいな
空気になって、

あーすげぇドラえもんと遊ぶのも色々気ぃ使うなーつって、
思いながら目が覚めた。


・・・・ちげぇよ。

ドラえもんの夢って、もっと何か、違うでしょ。
空気とか、そういうの感じさせちゃ駄目でしょ。



で、こないだは、ニューハーフのテレビ見て、
そのあとスポーツ番組で高橋尚子のマラソンの話見て、

んで、寝たら、見事に混ざった。


なんか、突然「マラソンに出てください」みたいな
オファーが来て、

いやいやいや、無理っす。膝とか、アレですし。
みたいなこと言ったら、

「いや、フルじゃないから、ハーフマラソンだから」

とか言われて、

スタートライン立ったら、もうね、スタートライン一面の
ニューハーフなの。

え？そっちのハーフ？

みたいな感じになってるうちに、ピストルがなって、
一斉に走り出すわけ。ニューハーフが。

もうね、全員、きらびやかな衣装で。
やたらな巻き髪で。

でも、真剣なわけ。夢だから。
私も、絶対負けたくない！みたいに思ってるわけ。

だけど、どんどん先頭集団に追い抜かれて、
なんせ体力は男だから、
もうね、息遣いとかは、全然ワイルドなわけで、

ついにね、独走態勢に入ってたニューハーフがね、
ゴールしちゃうわけ。

もうね、ヅラとかもちょっと脱げて、マスカラとかも落ちてきて、
でも何か感動のゴール。

疎遠にしてた両親とかが、駆け寄ってきて、泣いたりして、
もうね、こっちまで泣きそう。

したっけ、いきなり、
何か審判みたい人がすげぇ勢いで、そのニューハーフに
向かって「ピー」とか笛吹いてんの。

「失格」とか言われてんの。

何か ヅラが取れちゃってっから とか、そんな理由で。

もうね、ひどい理由なんだけど、ありえないんだけど、
納得してんの。夢だから。

私も私で、「あ、そっかー」みたいな。
「ヅラ取れたら そりゃアウトっしょー」みたいな。

だって、これニューハーフマラソンだから。
ゴールする瞬間まで、女じゃないと駄目な決まりだから。

で、まぁ、たくさんのニューハーフたちが、
懸命に走りぬいてゴールしてくんだけど、

もうね、１５キロとか超えたあたりでね、
笛なりまくり。

１５キロくらい走ると、隠れてた男が目覚めだしてる。

胸のパットとかね、片方、腹あたりまで落ちてはアウト。
背中の方まで胸が廻っちゃってはアウト。
この短時間に、ヒゲが伸びちゃったら、もちアウト。

中継の人も
「あー今のエチオピアの選手は完全に男でしたねー」とか、
「残念！ブラジル代表選手、
　ゴール３００メートル前で、無念の「男」です！」
「いやー５キロ地点までは、かなりいい感じだったんですけどねー」
とか、もう言いたい放題。

ゴール直前の、女装破りの坂では、汗と疲労もピーク。
大抵のニューハーフたちが外股となり、
ハイヒールは折れるわ、油ギッシュだわで、
次々に脱落。
その険しさに、多くのニューハーフたちが男に戻っていった。


その頃になると、あちらこちらでファールの笛。

だけど、必死に胸のパットとか、髪飾りとか押さえながら走ってく。

給水所で、メイクとか直して走ってく。


そんな中を、なぜか私も、胸とか必死に直しながら走ってる。
女なのに。

男だってバレたらヤバイって思ってる。
女なのに。


で、まぁゴールすんだけど、案の定、ピーって笛吹かれてる。

「ヒゲ！」

とか言われてる。

で、「あー、昨日そるの忘れてたわー」とか思ってる。
女なのに。


そのあと、会見では、１位でゴールしたのに失格になったニューハーフが、

「実は半年前に手術しまして（モロッコで）」

みたいなこと言ってた。

敗因は高橋尚子と一緒だった。



で、目ぇ覚めて、

いや、それもちげぇ。って思った。

んで、全然 寝た気しない。


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	<dc:creator>haine</dc:creator>
  <dc:date>2008-03-19T03:27:37+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-e9e22f421cea997c26e5fa281c031e72.html">
  <title>あしたもジョー</title>
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  <description>
今、世間で大注目の商品といえば、
やっぱTOTOのネオレスト・ウォッシュトイレだよねー。

なんせあのハイブリットエコロジーシステムが搭載されたおかげで、
世界初の洗浄技術を実現することができたんだよー。


で、世界初の洗浄技術が何かについては、
えっと、もう、ものすんごいんです。多分。

えっと、洗浄の中の洗浄。
いや洗浄というより、むしろ浄化と言っても過言ではない。多分。

何かが、もうガーってなって、
多分、肝っ玉母さんみたいのが、
もうすっごい勢いで「洗っといたからね！」みたいな。
そんな洗浄力。


そのくらいの何らかの洗浄力でね、トイレの新世代の名を
欲しいままにしてくれちゃってるんですよー。

キャッチコピーは、なんと

「９０年かけて見つけた答えです。　（NEOREST）」



おい、ちょっと、と。
９０年かけて、洗浄力だけ？
洗浄力一本。

おめぇ、ちゃんと考えてた？
ちょっと寝ちゃったんじゃねぇ？


あのね、私がね、何を言いたいかって、
もう男子便所のことなんですよ。

男子便の男子便器のことなんです。
あの子のことで頭がいっぱいなんですよ。

で、そちらさんは、あの子のことを９０年間、
一時でも考えてくれたことあったー？ってことなんです。


もうね、ぶっちゃけハイブッリトとかね、ほんとありがとう。
洗浄力とかね、便座のあたたかさとかね、もう存分に味わった。
正直、そうそうハイブラなくとも、女子として満足してる。

でもあの子見てあげてー。
男子ベンのあの子見てあげてー。
死んだ魚のように壁に張り付いてるあの便器たち見てあげてー。


あたしが男子便器だったら、ほんと、隣の便器にチョー話しかける。

「ねぇ、ちょっと。ちょっと。」

「なんだよ？ちゃんと前向いてろよ」

「ちょっと、見て？見て？
　オレの下、ビチョビチョなんですけどー」

「あ、マジだ」

「軽く乱射」

「つーか、ちょっとこっちの方まで来てんじゃーん、
　テンション下がるわー」

「だいぶ飛距離が出たね」

「つーかさ、そういや前から不思議だったんだけど、
　ちょっとさ、オレの足元、見てくんない？」

「な、なになに？」

「なんかさー黄色いコロコロしたの置いてない？」

「あ、ある。何それ！
　つーか、オレにもある！何コレ！
　すっげぇレモン臭！」

「なんかさー、みんなコレ狙ってくんだよー。
　で、当たるとちょっと嬉しそうなの。なんで。」

「つーかさ、このご時世じゃん？
　正直さ、CMとかで置き方ファブリーズとか言われてんじゃん。
　なのにこいつ、空気中で匂いをキャッチとかする気、全然ねぇな」

「な。」

「つーか、掃除のおばちゃん、早くこねぇかなぁ・・」

「明日の朝まで来ないって」

「マジかよー。
　つーかさ、つーかさ、東口のやつらのこと知ってる？」

「え、しらねぇ」

「抗菌コートされたって」

「マ、マ、マ、マジでぇー。
　憧れるなぁー、抗菌とか除菌とか滅菌とか・・」

「オレこないだ彼女にさー『この常在菌！』っつわれたもん」

「なー」



私はね、気付いちゃったんです。

今や、デスクに座りながらにして、世界の情勢が解ったり、
ネットでお買い物が出来ちゃう時代なんです。

そんなこの２１世紀にね、なんで、立ってしてんだ、と。
なんで、トイレだけいつまでも立ってやってんだと。

しかも、大抵のことは緻密に計算して
コントロールできるようになってるこの時代に、
Wiiの「ウイニングイレブン」なんて、いまや
ボール持ってない選手の動きまでコントロールできるこの時代に、

こと男子便器においては、だいたい７割弱 入ればオーケーみたいな曖昧さ。



例えばね、私たち女子なんかはね、いかなる緊急の場合でも
便器の外に何かが漏れるっていうのは、女子としての有事ですよ。

よもや、そんなことが起ころうものなら、即刻、証拠隠蔽ですよ。
すさまじぃ勢いで拭き取りますよ。


かたや、男子。
拭くものすら置いてない。


つーかね、男子便だけね、やたら難易度が高すぎるんですよ。

あんな高いとこからね、あんな射的ゲームか何かみたいにね、
おもむろに出してね、全部入るかって不可能なわけですよ。

万が一、入ったとしても、こう、反射っつーのかな、一種のバウンドっつーのかね、
なんらかの飛沫がね、はみ出ちゃうことは、想定の範囲内なんですよ。

だからって、「そのリバウンドを俺がもらった！」っていう
井上雄彦マンガみたいな人はそうそういないわけで、
その水しぶきに関しては完全にノータッチ。


もうさ、「ガソリン税」とか「防衛省の問題」とか「自衛権」とかね、
すごくね、熱く男子たちは語ってくれるわけですが、
トイレにオシッコが全部入らないことに関しては、案外ゆるい空気が漂ってる。
全く論議されない。


男性サイドで頭がいい人なんて、もうね、超いるわけ。その辺にいる。
弁護士だって、大学の教授だって、ノーベル賞受賞した人だって、いっぱいいる。
アインシュタインとか、ニュートンとか、全然いた。

その方々、全員、ちゃんと立ってしてるって。
素直！
す、すごい。
ぶ、文明が一箇所だけ、微動だにしてない。


なのに女子便器には、いまやビデの時代到来ですよ。
ティッシュだけでは、あきたらず、ついに小まめな水洗いですよ。

一方、男子は２、３回の軽い素振りだけで、トイレ終了ですよ。
確実に重力頼み。
月とか行ったら通用するのか。


それでも、トイレを一歩出ると、すごいわけですよ。
バチスタとかしちゃうわけですよ。
ハットトリックとか成し遂げちゃうわけです。
でもね、トイレは案外びちょびちょなわけです。

もうね、金田一とかね、この山荘で起こった悲しい事件の犯人は果たして一体誰なのか解き明かす前に、じっちゃんの名にかけて便器に１００パーセント入れてこってことなんです。


つーか女子の立場からして言えば、チャック下ろせばズボンも脱がずに出せるっつーその様式すら、
もはやトンネルを抜けると雪国くらいの感動ですよ。
羨ましいつったらない。
なにその銃刀法違反。



でもね、そろそろさ、改革の時期は来たと思う。

もうねハイブリットエコロジーシステムの時代が来たんです。

今まで殿方は、十分ね、頑張ってくれたと思う。
色んな名場面見せてくれた。
ほんと、今までありがとー。
あの後姿、私 絶対 忘れないんだからー。


うん。


じゃ、そろそろ、座ってみようか？

座って、コトを遂げてみようか。

便座もイイ頃合にあったまってるよー。



ってことを、昨日の夜勤で必死に入院患者のおじいちゃんに訴えたんですけど、

「いや、立ちます」

の一点張りで、
何コレ震度５？くらいのガクガクした足取りでトイレに行き、

あと一歩でグランドスラム！っつー 志し半ばでね、
すげぇ切羽詰った様子を見せまして、

私も慌ててしゃがんで彼のズボンを下げつつ、
便器までの若干の距離感に、

「お願い！田中さん、もう一歩前へっ！」

って声援を送ったんですけど、掛け声 虚しく、
田中さん、淡い放物線を描きつつ、若干の飛距離を出しながら、

僭越ながら、私の白衣が桜木花道並にリバウンドを取らせて頂きまして、
ほんとリバウンドを制する者は試合を制してた。

そんな私を横目に、何かを成し遂げたかのような
満足そうな田中氏の横顔に、
私もキャッチコピーが浮かんだよ。


「９０年かけて見つけた答えです。　（田中三郎）」



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	<dc:creator>haine</dc:creator>
  <dc:date>2008-03-12T00:08:43+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-fb85f4b2b3e39f3a91863ef9dff64b83.html">
  <title>ムーブメント！</title>
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  <description>
あけおめー！


３月です。疑いようもなく明けてます。
完全にうっかり。


いや、これはもしや明けてんじゃないかなと薄々は感じてたけど、
それにしては、まわりが静かすぎると思って。

もっと何かしらパーティー的な感じじゃなかったっけ お正月って？
もっと何か、「ニューイヤー！」とか「ヒュー！」とかの歓声が、
私のまわりを飛び交ったりするんじゃなかったっけ？って。

何なら年が明けた瞬間に、隣にいた人とキッスのひとつやふたつ、
交わしちゃったりしませんでしたっけ？


１月１日、完全に生活音しか しなかった。
ほんと。コンビニのビニール漁る音の臨場感つったら、なかった。


もう、この時点で、明けたかどうだか疑わしい感じで、
むしろ、2007年とかアタシ結構嫌いじゃないし・・、みたいな
幅の広さを垣間見せたりもしたんですけど。

えっと、何かもー こんなことわざわざ言うのもアレなんだけどね、
誰か一人ぐらい、明けたねっつーことを電話してこいっつーの。

何ならメールでいい。
空メールでいい。
手ごたえ感じたい。
２００８とか、私も使いたい。


と、いうのも去年ぐらいから愕然と、そして着実に、
年賀状というネットワークから はぐれてきてて、
今年は、もう、限りなくゼロに近い「１」。

去年一回しか行ったことない美容院から一筋の光を見い出しました。
ほんと爆発パーマも かけとくもんですよ。

ね！




そんな怒涛の幕開けですが、１月については、
なんつーか、やはり「激動」と言わざる終えない。 

まぁ全てのものがね、動いた。 
だいたい動いた。



まずね、沈黙を破って動いたのは、「伝票」。
次に、あわび。

あ、あわびはいいや。えっと。伝票の方。


２００８年 年明け初、待ちに待った電話。

ワンコールで取りましたよ。
ほんと、カルタ名人っぽく。

えっと、仕事先からの
「加藤さん、
　注射の伝票が無くなったんだけど、加藤さん知らない？」的な、
前置きなしの軽い疑惑でした。


し、知らね―――――！（そして先輩、今年もよろしくー）


つーか、正月早々 断じて知らねー！
見たこともなければ、触ったこともねーぞー！って
懸命に身の潔白を訴えました。
なんなら、出るとこ出てもいい！



いやー、白衣のポッケは盲点でした。
出るとこ出なくて良かった。

翌日、自分の白衣のポッケから変わり果てた伝票の姿を見たとき、
もうね、誰のせいとか誰が悪いとかどうでもいい、無事に戻ってきてくれて良かった！って抱きしめました。
こいつぅー、心配させやがってぇー、もぉー食べちゃいたい！

ほんとね、食べちゃおうかと、思いました。恐ろしくて。
後ろで見てた後輩の視線とかが。



気がついたら、その後輩に「あわびでも食べに行く？」って誘ってました。

ほんと、高いものつったら、あわびしか思い出せなかった。

あわびなんて、食べたこともないのに。

その混乱に乗じて、気がついたら、後輩も何か３人に増えてまして。

さすがに「え、あれ？」つってみた。
Ａ型特有の角を立てない感じで「増えてねぇ？」って疑問を余すとこなくぶつけてみた。

したら「あ、マリちゃん、なんか失恋して落ち込んでて」って。

つーか、失恋は あわび じゃ癒されねぇぞっつーのは100歩譲って、
マリちゃんはいいや、マリちゃんは。
で、えっと、その隣の、あきらかに見たことない人、どなた？



聞けなかった・・・。

一瞬、マリちゃんを気遣ったことによって、
完全にタイミングを逃した。

「大丈夫？」って言う私の横で、
「そうだよ、元気だして」って言ってるこの子、誰？



そんな感じで、後輩２人と他人1人を連れて、小料理屋みたいなとこ行きました。

連れて・・っつーか、「あわびっていったらココだよねー」っていう後輩に連れられて。


ほんと、あからさまに みずほ銀行とか寄ってみたんですけど、
むしろ塩を送った感じになってて、
私が銀行から出てくる頃には「じゃあ食べるぞー」みたいなムードになってました。


で、まぁ、

「えっと、あの伝票はさ、手が空いて手伝ったんだよね。注射をさ。
えっと、伝票をなくしたことはホント私のミスだけど、
ミスの影に「手伝い」っていう思いやりの心があったことをお忘れなく！」

みたいなことをね、言いました。一気に。


ほんと、タイミング間違った。


後輩二人、ほぼメニューに夢中だったからねー。
「あわび＞先輩」の図式がバッチリ見えました。

で、なんか、もう1人の子が、「すげぇわかるぅー」って感じで聞いてくれてたけど、
相槌が「そうですよねー。で、先輩ビールでいいですか？」って、ほんと、わかってくれた？
大丈夫？つーか、多分 君の先輩じゃないけど、大丈夫？
明日から「なんか加藤さん、この前、注射伝票なくて大変だったらしいよー」っていう話題には、
間髪いれず「え、でも何か、手伝ってやってあげた注射だったらしいよー」って言ってくれる？大丈夫？
つーか、ビールで。


で、あれよあれよと、注文になって、三人はすげぇ たのみ慣れた感じで「バター焼き」とか言ってっから、私も遅れを取っちゃまずいと思って「あわびの踊り焼き」みたいのオーダーした。

んで、なんか、三人が軽く火を入れた感じのあわびが配られる中、
私だけに一人用の炭火であぶる ちっちゃい網みたいのが用意されて、あわびもすげぇ新鮮、っつーか、明らかにご存命。

コレきた！
あわびは、すげぇでかいし、
何より新鮮で、持ってきた店員の気合も違う感じで、

一瞬ね、周囲も興奮しだし、後輩達も
「それ、すごい美味しそう！」
みたいな羨望のまなざし。
隣の席の客からもヒシヒシ感じる期待感？
「あー、私もそっちにしとけばよかったー」みたいな意見もチラホラ。


えっと、火をつけて、事態は一転しました。


あわびの、思わぬ躍動感？そして臨場感？

このあわび 松田勇作じゃない？っつーくらいの表現力？

貝類って、こんなアクティブでしたっけ？

完全に、苦しんでる様がね、もうね、手に取るように伝わってくるんです。

「あぎゃー」「くっ苦し・・」「・・み、みず・・を」

って声が聞こえてくる気がする。

後輩達もね、一気に神妙な面持ちなんです。
「かわいそ・・」とか小声で言っちゃってるんです。
私のディナーに完全に感情移入しちゃってんです。
バター焼きとか、ちょいちょい つまみながら。

私も、バター焼きにするんだった。
そんなバター焼きに目を奪われてるうちに、


あ、あわび―――――！
ちょっと逃げてるー。
貝の部分を置いて、網のハシのほう行こうとしてるー。
必死。
つーか、貝んとこと具の部分は一心一体じゃねぇの？
置いてっちゃっていーの、それ？

私は何食わぬ顔であわびを箸で押さえながら、マリちゃんの失恋話聞きました。


つーか、全然失恋話じゃなかった。
失恋っつーか、告ってすらいなかった、しかも何か両思いっぽい。


「つーかさ、それは脈アリなんじゃん？」

って発言を、私したんですけど、

風を切るように言ったんですけど、

伝票のことはヨロシクね！って気持ちを込めてズバリ言い切ってみたんですけど、


びっくりした。


後輩たち、超テンション上がってたんですけど、
「え、どのへんがですかー！」「ほんとですかー！」
とか言ってたんだけど、

もうほんとごめん、ちょっと黙っててくれる？


えっと、まずあわびがね、完全に焼けたっぽいことをお知らせします。

なんかね、ちょっと見ないあいだに、弱々しくなってるのはいいとして、
なんつーの、あわびの背中、こんなに小さかったっけ・・みたいな。
焼けたせい？なんか一回り小柄になってるんですけど、
でもね、もうね、あわびがどーとか言ってられない動きがあったんですよ。


えっとね、私の向かいの壁がね、
小粋な感じでちょっと反射するようになってて、
自分の顔がね、うっすら見えるようになってんですけど、

「それ脈アリじゃん」つってる時の、私の「じゃん」のタイミングの顔が、

びっくりするほど、しゃくれてたんですよ。
もう何か、事件性を感じるほど。


人生の上り坂と下り坂で言ったら、間違いなく今「まさか」にいます。


いやいやいや、偶然の一致ってこともあるし、
あわびの小ささも、私のしゃくれも見間違いっつーか、
ある意味、スプーンを揺らすとアラ不思議、グニャグニャに見えるー！みたいな
目の錯覚の可能性大って思って、

「だって、好きじゃなきゃそんなことしないじゃん？」

って二度目の「じゃん」に挑戦してみたんですけども、
思う存分しゃくれてました。
アゴ、放物線えがいてた。大人の階段、駆け上がってた。

その後も、後輩の「そのあわび焼けてますよ」って声を無視して、
数打ってみたんですけど、何この揺るがぬ手ごたえ。
この小料理屋、時空歪んでない？ねぇ？
あわびが、ゴムみたいになっちゃったのも、そのせい？

初あわび。
噛み切れない。消しゴムの味。
噛んでる顔も、しゃくれてた。右に だいぶ。


そんな感じに２００８年、あらゆるものが右に左に動いた。

で、そんな私自信にも、信じられないオファーが。


夕暮れ、婦長室に呼び出し。

（で、ででで、伝票のことは・・ほんと・・申し訳ないと・・！）

と震える私に、婦長が言った。

「2月から外科に行ってほしいの」



奇跡の外科デビュー！


外科つったら、アレでしょ。
め、メス、あ、汗、とか言うアレでしょ？
斬った張ったの世界でしょ？


不安に震えつつ、家に帰ったら、
1ヶ月前に買った白菜が玄関まで転がってきてた。

びっくりした。

転がってきたことに。
転がれたことに。


1人暮らしじゃ食べきれないから、半分にカットされてる白菜を買ったのに、
知らないうちに育ってて、丸くなってた。一個に戻ってた。

伝票は動いて、
あわびも動いて、
アゴはしゃくれて、
白菜は増えた。

激動の1月をダイジェストでお送りしました。
次回は2月のダイジェストでお会いしましょう。


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  <dc:date>2008-03-09T17:50:23+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-22faa1695324c7dc9cb7421ef3c85f97.html">
  <title>クリ済ます</title>
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  <description>
あ、イブってる。

ちょっと、気を許した隙に。

って思ったのもつかの間、今日になったら、まさかのクリスマスですよ。
ほんとに来ちゃった。


もう、あいつさー、クリスマスの奴さー、
いっつもねー、気を許した隙にふらりと来る。

懐に入り込んでくる。


今更だけど、クリスマスのとんちんかんさには、
毎年頭が下がるわけ。

あのね、

年末だっつーの。
年 かわるっつーの。
なぜ、あと２，３週間待てないの。


クリスマスの野郎がねー、もし人だったらねー、すげぇ言われてるよ。

「それ、今日やらなくちゃ駄目？」って。

もしくは「おまえ、それ、今言う？」って。
後輩とかには「ちょっと、今、手が離せないんですけどぉー」って。

絶対ね、言われてる。
言われるタイプ。


なのにちょっと目を離すと、
「聖なる」とか頭につけちゃう。
すぐ聖なっちゃう。
聖なりっぱなし。
聖なるが、ほんとんとこ どうなっちゃってるのか、誰も知らないのに。
聖なるの端っこの方、うんこ付いてっかもしんないのに。



今年こそさー、はっきりさせた方がいいと思うんだよね。
クリスマスについて。

「そんな 言うほど、歓迎されてないよ？」って。
「でも一部のマニアの間で大流行だよ」って。


マニアックなんだもん、クリスマスて。

まず、赤と緑。
完全に、どんべいと被ってるカラーチョイス。

そして、プレゼント配る人が、太ってる。
配達に全く適してない人材。
絶対、配達日すぎる。

っていうか、乗り物がソリ。
この時点で、完全に配る気を感じない。

で、ソリ引くのが、なんか鹿っぽい。
こいつしかいなかった感じの手探り感。
（馬いなかったのー？って思った）

みたいに、もうね、すげぇマニア向け。


で、私なんか、すげぇ一般。
パンピーの名を欲しいままにしてるほう。

で、そんな私にもクリスマスは来るわけだけど、
全然クリスマス気分じゃない。

むしろ、今日クリスマスとか言われても、困る。

言うほどクリスマスムードじゃない。

つーかクリスマスムードって、さらっと言ったけど、
何だ、そのムード？
どんなん出ちゃってんの？


つーか、みんなちゃんとやってんのクリスマス？
できてんの？クリスマス？

私なんて、飲み会にはそこそこ誘われるのに、
クリスマスパーティーとか誘われたこと一切ない。なんで？
ほんとに開かれてる？パーティー？大丈夫？
見切り発車じゃない？

なんか、街中が煌めいてるけど、
大丈夫？電気を大切にね？とか、CO2削減とかどこ行った？



で、まぁ私はね、昨日今日とね、割とじっとしてます。
かつ、隙を見て、コソコソしてます。

職場には、旅行に行ってることになってるし、
親には、クリスマスパーティーに誘われてることになってるから、
姿を、見せないようにしてます。

あと、コンビニでは、まるでパーティーしてるかのような
チョイスで買い物します。パーティーチョイス。

２７にもなると、もう自然に、そういうふうにしてる。
「クリスマス１人で寂しいー」とか言って、水をささない。


このようにね、クリスマスムードってのは、
大人たちが出す
「今日の日を さも特別に過ごしているかのようなムード」
のことなんじゃないかな。

だとすると、今年もまた、街はクリスマスムード一色に他ならないのだけど。


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  <dc:date>2007-12-25T11:20:59+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-3ae69ba710f2403e0e5a106038b11e84.html">
  <title>その弟、ダンディーにつき。</title>
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弟がダンディズムを意識し始めてる。

弟がダンディーになるっていうのは、姉として、一番避けたい。
ファンファン大佐みたいな弟、絶対やだ。
中尾彰みたいな弟、絶対可愛がれない。


で、そんな弟いわく、ダンディズムの極限は「海」らしい。
海ダンディー。

海っつーか、ちょっと海原（うなばら）って言ってた。
ダンディー海原。

興味なさげなふりしたけど、それから私は心の中で、
弟のことを「ダンディー海原」って呼んでる。


で、ダンディー海原 いわく、
そこに竿一本で斬り込んで行くのが超ダンディーなんだって。

そのダンディー、路線 大丈夫？


そんなわけで、それからというもの彼はコトあれば
「海釣り」「海釣り」言ってた。

そんなダンディー海原に手をやいた母が、
「あんた、ちょっと連れてってあげなさいよ」
って言い出したのが、先々週の日曜。

「絶対やだ」

つったはずなんですけど、気付いたら野尻湖にいました。

あんた彼氏もいないんだから、とか、実家にばっかり入り浸って、とか、もうパソコン使わせないわよ、とか散々言われまして。泣くかと思った。


で、一方、ダンディー海原 は嬉々としちゃって、何か変なライフジャケットみたいなの着ちゃって、クーラーボックス肩から下げて、
完全に「釣るぞ！」みたいな感じなんです。

いや、釣るぞっつーか、釣れるぞ！みたいな。
今日は釣れるぞ！みたいな。


でもね、でもね、なんかね、全部ね、やたらピカピカしてんの。
シミ一つ、付いてないの。

「あれ・・・？つーかねぇ、あんたさー、それ、おニュー？」

したら、ダンディー海原、親指立ててグー！なんつって、

全然グーじゃねぇ！

「ちょっと、あんたもしかして、釣り初めて？！」

ダンディー、うなづいてる。

全然、悪びれてない。
曇り一つない目をしてる。

「ちょ、ちょっと！じゃあ、誰が教えるのよ！」

つったら、

「え、姉ちゃん、前すげぇ釣り上手いやつと付き合ってなかったっけ？
　釣り、教えてもらったって言ってたじゃん。」

って、それいつの話―――――――？！
っつーか、いつ ついた嘘の話―――――――っ！


そう、私には昔、釣り好きの彼氏がいたって設定だった。
彼の釣り好きっぷりを家族に面白おかしく話したこともあった。

全部、友達の彼氏の話だった。

年頃の娘の私生活を危ぶむ両親を安心させるために
ついた嘘だった。

それを、今頃・・・・っ！


ダンディー海原は準備万端で、「次はどうするの？」みたいな目で見つめてくる。
姉への期待に満ち溢れてる。


「ふ・・っ、船よ！・・そう！船を借りるの！」

搾り出した。

弟も、お！みたいな顔になり、二人でボートを借りに行った。


さすが野尻湖、レンタルボートたくさんあった。

どれ借りるーどれ借りるー？ダンディー船長ー！
なんつって、はしゃいだのも つかの間、

弟が心なしか不安げな顔をし始めたので、

「大丈夫、あたし金に糸目はつけないよ！」
なんつってウインクしたら、

レンタルのパンフを指差しながら、

「これも、これも、これも、
　釣り用の船にはエンジン、ついてる」

「おーついてる！ついてる！確実についてる！」

「姉ちゃん、運転できんの？」

「え・・・？」

運転・・・。

８年前、仮免まで行ったきり、さっぱり音沙汰の消えた
私に聞いちゃった？
教習所行ってなかったのバレて、どんだけ両親の雷落ちたか、
あんた見てたよね？

そんな私が、船舶とかに、手広げてると、…思います？

「おめぇ、持ってないの？」聞いてみた。

「原付なら」とダンディー海原。

無免姉弟。


「ねぇ・・、手漕ぎは・・？」提案してみた。
一個くらい、あるんじゃない？手漕ぎボート。
スローライフを楽しむ初老世代のニーズに応えたようなやつ。

聞いてみて！
ダンディー海原、店員さんに聞いてみて！



なかった。



釣り用の手漕ぎなんて、無かった。
発想すら無かった。
店員さんポカンだった。

最終的に
「ここは釣り用のレンタルボートで、
　普通のボート乗り場はあちらになっておりますけど」
みたいな感じだった。

もう一声！
うちの、ダンディーを見てあげてー！よく見てあげてー！
緑のライフジャケットよく見てあげてー！
完全に釣る気だよ！釣る気マンマンだよ！
金槌だから着てるわけじゃないよー。

ってオーラを弟の後方からかなり出したんですけど、
ダメでした。

しょんぼりダンディー。


あまりに彼がガッカリしてんので、
じゃあせめて手漕ぎボートくらい乗ってくかー
って励まして、ボート乗ったんですけど、

ゲートで係員に「このボートは釣り禁止ですからね」なんて釘刺されて、弟、二度しょんぼり。


さすがに可哀そうになって、物陰まで必死に漕いでって

「おめぇ、ここで、ちょっと糸たらしちゃえ！」って言った。

「え？やばいよ、姉ちゃん」

「いいから！あたし、見張ってっから」

「え、え、でも、どうやんの？」

「いいから、チャチャって振ればいいんだよ。
　みんなよくやってんじゃん。手首でさ！」

つって、必死に見張りながら、木の死角になる辺に漕いでったんだけど、

弟が「やべーやべー、かかった！」とか言ってっから、
見ると、竿がすげぇしなってる。
ここまでしなるかっつーくらい、しなってた。

すげー天才がいる！

釣りキチ三平がいる！


でも、なんか、弟が竿を引くと、なぜか隣の木がバサッて言うの。

引くと、バサッ。
引くと、バサッ。

完全にかかってる。
つーか、引っかかってる。

「姉ちゃん！木に引っかかってる！」

「知ってる！外しなよ！」

「どうやって？！」

どうやって、て、何かこう上手いこと引っ張るしかないでしょ！

っつーか、あれ？あのボート、すげぇ一直線にこっち向かってくる。
わー、心なしかスピーカーマイク持ってる。


「釣り禁止です――――――！！ぴ――――――！！」


みたいな。
完全に野尻湖の注目株です。

で、まぁ、ボートを縄みたいので繋がれまして、連行されました。

いやー、あくまで「救助されてる」オーラを必死に出したんですけど、
ダンディー海原のライフジャケットが、
コトの他 野尻湖に映えちゃって映えちゃって、
「退場」ムードを拭えませんでした。



もうね、こうなったら姉として、なんとしても釣らせてあげたい。
思う存分、この子をダンディらせたい。
って思って、海釣りに行ったのが先週の日曜。


友達に「海釣りなら「浮島」がいいよ」って言われて、
浮島なら 絶対だよ。
浮島なら かたいよ。
浮島サイコー！
って言われて、行きました。浮島。ダンディー海原と。


いやー、確かに浮島すげぇ。
魚とか めっちゃいた。
肉眼で見えまくり。見えすぎ。丸見え。
浮島サイコー！浮島ワンダフォー！


でもなー、忘れてたなあ。
あたしたち姉弟が、大の乗り物酔い王だってこと。

いやー、浮島に向かう船に乗って気付いた。
荒波の手痛い歓迎に、完全に口数激減。

「浮島までガンバ・・・」

「浮島にさえ着けば・・・」

を合言葉に互いを励ましあってきた。


甘かった。

浮島が、浮いてるっつーこと、すっかり忘れてた。


水平線がね１〜２メートル、余裕で上下してる。

「じゃあ、二時間後に迎えに来まーす」って船は帰っていった。


ベテランたちは、余裕でセッティングして、針に餌付けして、
「キター！」とか
「でかいぞ！」とか
釣りを思う存分楽しんでる。

かたや、私、リュックも下ろせず、体育座り。

せめて・・弟・・だけでも・・・。

って横を見たら、ダンディー海原、吐いてた。


ダンディーのそのゲロに、めっちゃ魚、来てる。

ピチャピチャ飛び跳ねてる。
今なら、素手で取れる。


それから二時間、船が迎えにくるまで、交互に思う存分、吐いた。

途中、弟が、横たわって吐きながらも、必死に糸にルアーをつけようとしてた。

そのゲロにも、めっちゃ魚、群がってる。

ルアー・・多分・・いらない・・。



そうして結局、一度も糸をたらすことなく、
私たちは浮島をあとにした。

でも私たちの甲斐あってか、浮島は大漁だった。

それだけが、私たちの心の支えだったのに、
帰りの船で後ろのカップルが

「釣った魚・・食べんのやめない？」

つってた。



そんなこんなで、懲りた弟は、とりあえずダンディー海原を卒業した。


で、そんな弟いわく、これからは「山」らしい。
山ダンディー。

山っつーか、ちょっと山岳（さんがく）って言った。
ダンディー山岳のダンディー登山。


もう、おめぇ、チョビヒゲつけて寝とけ。

って思った。


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  <dc:date>2007-12-17T15:47:32+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-93f1971d4d675197b449041fc2ec2c60.html">
  <title>フリーザとの最後の戦い</title>
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  <description>


えっとー、正直 今ダンボール一つ無いんですけどー。
部屋とか汚いどころか、服や雑誌が地層のようになって、フローリングの床とか２年くらい見かけてないんですけどー。元気ー？



・・・返事なし、っと。


とりあえず、ダンボールはコンビニでもらえるよ。

っていう文化祭あたりで風の便りで聞いたフレーズを思い出し、コンビニに駆け込みました。


いやー、まさか、もらえないでしょー？そんなうまい話が〜？
みたいな感じで、

「（まさか）ダンボールもらえますか？」

って言うと、店員 普通に「はい」とか言っちゃって、

もらえんのー？！

すげー
すげーツウっぽい。
引越しツウ。

やったね！やったね！ダンボール２個ゲットー！
ちょれーちょれー。引越しチョレー。





２箱かぁ・・・。




もっと下さいって言えなかったなぁ。

カバンとマクラを入れて、２箱、つめ終わっちゃったよ。

２箱じゃ、多分、引越せない…！



どうしよう。って思った、そんな時、私の足元に「ガラスの仮面」が転がってたんです。

ほんと気付いたら無心で読み漁ってました。


やー八時半に、トラックのピーピーピーッていう横付けしてる雰囲気の音を聞いたとき、血の気引いた。

お風呂入ってる場合じゃなかった！

ほんと３時間あれば、引越し準備くらいできる、が、
いや、本気出せば２時間でいけるんじゃねぇ？になり、
いやいや、すげぇマックスで動けば３０分でしょ、に変わり、
気付いたら、気合を入れるためにお風呂入ってた。ミラクル！


いやー、ドアを開けた時の、引越し業者さんの顔、忘れられない。


一言目が「何かありましたか？」だったもん。
いや、もうむしろ、何もしてなかったんです。
部屋の荒れようは、事件性ゼロです。

で、後ろについてきた２人の業者はあきらかに外人で、
口々に「トラブぅー？」「トゥラブー？」つってた。
断じてトラブルってない。

で、まぁトクトクパックだったんですけど、
急遽、楽々オマカセパックになりまして、（←トラブル）
楽々とは程遠いすげぇ重圧の中で、男３人がすごい勢いで、
うちのものをダンボールに詰めてってくれてました。

ほんと、準備を怠った私が悪いんですけど、
わかってるんですけど、

た、たたむとか・・・
わ、わけるとか・・・
ないんですね。

ほんと手当たり次第、ぶちこまれてました。
カピカピになった何かとか。

つーか、ゴキブリがね、いたんです！

私はね、もう声無き声を上げて、急いで台所から殺虫剤を持ってきたんですけどね、
外人がね、無心で詰めてんの。
で、ゴキブリいねぇの。

詰めてません？

ほんと、準備を怠った・・私が悪いんですけど・・。


あと牛丼の食べかけとかも、ビニールに入れられて、
「捨てられないから、これも運んじゃうよ」
って言われました。

ゴミもね、引越します。
ほんと、ゴミ合っての私ですからー。


で、だいたい部屋も片付いてきて、
洗濯機やパソコンなんかが運び出される中、

ついにね、あの、冷蔵庫にね、手が伸びたんです。


伸びたっつーか、伸びなかった。


「これ、運べないよ。
　電源入ったままだし、中のもの、入ってるんでしょ？」

って言われました。

完全に憶測で。

はい、入ってます。ごっそり入ってます。いつもより多めに入れてあります。

もうね、あわよくば、ふらりと運んでくれると思ってた私が馬鹿だった。

で、まぁ冷蔵庫は、あとで運ぶとして、
とりあえず、どうにか引っ越しました。



引越しちょれー！
何だかんだで引越せてる、この手腕ー。完全に敏腕！

なんつって、優雅に暮らしてたんですけど、
電話が来まして、前のアパートの管理人さんから、


冷蔵庫が、どうやら、置きっぱなしです、っと。

あ、やっぱ？

見当たらないなーって思ってた。

で、明日までに、取りに来てもらわないと、困る、と。

ですよねー。ですよねー。


で、まぁ最終局面を迎えまして、取りに行った。


取りに行ったは、いいものの、完全に身一つなんですよね、私。

何らかの台車とかね、何らかの軽トラとかのね、
そういうコネ一切なし。

ぴん。

裏取引でもないのに、のこのこと、１人で行ってた。


で、まぁ一階までは、見かねた管理人さんが一緒に運んでくれた。

結構ね、重くてね、途中、互いに「（そっち本気で持ってます？）」的な空気があったんですけど、何とか一階に着きまして、で、

「車か何かで来られたんですか？」

っていう管理人に、「あ、まぁ」って言ったんですけど、

「車か何か」っつーか、どっちかっていうと、「何か」の方で来ました。はい。

ここ一番に、チャリンコ。



とりあえず、このあたりから無言の管理人さんに手伝ってもらいながら、荷台に冷蔵庫をビニールテープでくくり付けました。

いやー、拭い去れない荷台のアウェー感。
完全に冷蔵庫が荷台を凌駕してた。

なんつーかな、自転車に冷蔵庫を括りつけたはずなんですけど、
冷蔵庫に自転車が括りついたみたいな一種の下克上が起こってた。

で、どうにか自転車にまたがったら、管理人さんが重い口を開いた。


「加藤さん、これは、無いよ？」


や、うん。

またがっただけでも、すっごい、感じてます。
荷台からヒシヒシ伝わる躍動感。


「だ、大丈夫です・・。
　えっと、今までお世話になりました！」


つって、にこやかに２メートルくらい先で、自転車がウイリーしてた。

ママチャリ初ウイリー。

ナポレオンの肖像画みたくなってた。

そんな華々しい出陣の末、５メートル先で転びました。
ほんと前輪が２メートルくらい上がったし。


で、見事に冷蔵庫のふたが開いて、
３匹ぐらいちっちゃいオームが逃げ出してました。

ちょろっと飛び出した鯖とも三年ぶりの再会。
あいつ、人が変わったようになってたなぁ。
都会の色に染まってた。


その後、無言の管理人さんに車で新居まで送ってもらいました。


で、まぁ冷蔵庫も無事到着しまして、
またこいつと 一からやってこうって。

なんつーか、結局、手のかかる子ほど可愛いってことで、

変な汁が、夜な夜な下から出てくるんですけど、
これもあいつの愛情表現の一つなのかなって。

ほんと、昨日とか、黒い汁 出てたんですけど、

・・何かあった？

みたいな黒汁だったんですけど、
今日は なんと青汁でした。

ほんと、愛情表現が豊か！

喜怒哀楽、全部 汁。


そんな冷蔵庫が、私は大好きです！


（よし、書き切った！）

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  <dc:date>2007-12-13T06:30:59+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-d6faf6f5e13875ae3bb121286c1c5f1e.html">
  <title>こんなのは序の口です。</title>
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  <description>
ある日ね、目覚めるわけ。


なんだか騒がしいなって思って。
なんだか外が騒がしいなって。

なにやら、ウーウー言ってんなって。

察するにどうやら近所で火災が起きたようで。

これはもう、放っておけないわけですよ。
なんならバケツリレーとか、全然参加するし、
むしろそのバケツの水を奪い取って被ってね、
取り残された赤ん坊とかね、どんどん救いに行くし、
つーか、彼とのデート模様を写メで激写して激写して激写した末に、
「加藤て、写メ使ってる？」って言ったあの娘に、
一泡吹かせるスクープを！私に！どうか！

って願いつつ、写メを握りしめ、部屋のカーテンを開けたんですけどね、


あれ？

結構近め。
スープとかね全然冷めない距離。

なのに、火の手が見えない。

で、思った以上に、窓越しに視線が絡み合う。

消防士と、若干、見つめ合ってる感がある。

携帯持つ手が、ブルっちゃう。

あー、これ、きた。
ついに、きた。
完全に火元サイドでの火事。

1人暮らし歴、５年。
初めての燃えてる側での参戦。

震えた。
しかも、今ね、痛恨の裸。
洗濯をサボったせいで、手元に脱出用のパンツすらない。
パンツは最悪、３連投でもいい。

服は！服はどうする？！
床に落ちてるのはどれも皺くちゃで、でも野次馬はたくさん、女ざかりの２０代。
逃げ出す服もなければ、脱出用アウターもない！

唯一、タンスにかかってたクリーニング済みの服を、
迷わず纏って飛び出した。
迷えば良かった。
結婚式用のドレスだった。

この非常時に、明らかに よそ行きで脱出。
完全にお出かけスタイル。漂うお祝いムード。

それでも命からがら懸命な脱出を試みてみたわけだけど、
あれ？案外、注目度低め。

一張羅でアパートを見上げると、
あ、惜しいっ！

火事、うちじゃなかった。
隣の工場だった。


余談ですが、消防士の視線は奪えなかったけど、
警察関係者の視線は割と釘付けでした。

えっと、違うんです、ほんと、今日この後結婚式で、
みたいな雰囲気を前面に出しておきました。



で、まぁ工場は建て直しが必要になったみたいで、
「ご迷惑おかけしました」的な白いタオルがうちのアパートにも
配られたんですが、

これが案外、アンチ洗濯の私には重宝しまして、

したら、なんか、しばらくして今度は、
「工場なんですけど、ちょっと前回より大きめにしようかなって思っててー」的な白いタオルが配られまして、

ほんと、これ、ボロイ商売だぜーっなんつって上機嫌でタオル使ってたんですけど、

最終的に、
「えっと、そこ、うちの敷地になるっぽいよ」的な白いタオルが配られまして、

おめぇ、何でも白タオルで まかり通ると思うなよ。
って思う頃には、管理人の方と、ばっちりまかり通ってたようで、
１人暮らし５年目にして、初めての「引越し」を余儀なくされたのです。


で、まぁ引越しというと、ふと目に付くわけです。

部屋が樹海ってこともさることながら、
もう三年間、そういえば開けてない冷蔵庫があったなってことに。

あいつ・・引越しの時、いい加減、開けたりしなきゃ、ダメなんじゃねぇの？
中のもの、出したりしなきゃ、ダメなんじゃねぇの？
確か、一匹の鯖がいたりしたんじゃねぇの？

って、思って、震えたけど、それは何か、また別の話。


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  <item rdf:about="http://haine.blogtribe.org/entry-44b07e6085f45081e57f32a43d77169e.html">
  <title>10月の贈り物</title>
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いやー、ぶっちぎり。
誕生日、ぶっちぎりでした。
ぶっちぎりで過ぎてた。一ヶ月前に。

祝われたい気持ちばかりが先行して、ひとりオロオロしている間に、
過ぎてた。過ぎ去ってた。

ほんと、0時になる瞬間に何してたかって、ニンテンドーDS。
マリオカートで風になってたから。
最初で最後のプレゼントは赤甲羅でした。
大事に使うね。



もー、やだ！
誕生日来すぎ。
去年も一昨年も来たのに、今年もまた来た。

もー10月生まれ、やめたい。

すげぇよ10月。
10月半端ない。
一年に二回くらい来てんじゃねぇの？っつーくらい来るからね。
やっと過ぎたと思ったら、すぐ来る。
明日あたり、また来んじゃねぇの？

他の月はどうなの？
えー、うち、あんま来ないよってとこないの？
３月とかちゃんと来てっかー？
６月とか、一回休みとかになってない？


とにかく、10月はね、すげぇ来る。マスト。
そんで、空気全然読めてない。

私なんてさー、もう全然じゃん？
全然、彼とか恋とかね、軌道に乗ってないわけ。

採算とかもね、言いたくないけど、まるで合ってないわけ。

勝負下着は黄ばむわ、２年前永久脱毛したはずの脇は知らぬ間に密林。
キッスを見越して入れた差し歯も、抜けて、入れて、抜けた。
26歳にして、タッチされた回数なんて、余裕でDSに負ける。

とんだ不良債権ですよ。

そんな火の車を必死で転がしてるアタシにね、
したらさー、10月も10月でさー、
「あ、じゃあ、今年はちょっと10月見合わせておきますか」とか、
「11月の方を先に消化してもらって〜」とか、
「なんなら、いいとき連絡してもらって〜」とかね、
融通きかせろっての。

もうさー、馬鹿の一つ覚えみたいに毎年毎年、律儀に来ちゃってさ、
その度にさ、年齢だけボコボコ加算されちゃってね、
痛恨の２７歳ですよ。
痛恨の２７歳（生娘）で・す・よ。

生娘って言葉を使うのも、そろそろおっかなびっくりですよ。
完全に賞味期限とかね、赤福ですよ。
むしろ、私のことを剥ぎ取って、もう一回１７歳あたりに混ぜ込んでくれっつーの。


つーわけで、そんな感じに10月を過ごしてました。


正直ね、誕生日とかね、忘れてた。
星野君のことで、頭がいっぱいだった。
星野君。


ほしのくーん！

見てっかー？


まず、見てねぇな。


中途で入ってきた、仕事の後輩ナースマンなんですが、
あちらも痛恨の35歳なんですが、
老人ホームしか経験が無いという箱入りが、
ICUもあるうちの病棟で一花咲かせようと、打って出てきたわけですが、

なんつーかな、
なんつーかな、

湯浅弁護士に看護師をやらせたらこんな感じなのかな。

２メートルくらい先から、鏡獅子のように頭を振り乱して駆け寄ってくるのは、そうです星野君です。

みたいなキャラが立ちすぎてて、たらい回しによるたらい回し、
たらいもここまで回んないんじゃねぇの？っつーパスに次ぐパスでもって、

「あーじゃあ、加藤でいいんじゃん？」的な先輩たちの粋なはからいにより、

私が奇しくも指導者という立場を仰せつかったわけで、
もうね、完全に私の背中に張り付いてるわけです。

あっぶねぇー、おめぇ私がゴルゴだったら、今頃ハチの巣だぞ。
オーケー、私の背中はおめぇに任せた。

くらいに、完璧なユニゾンで追っかけてくる。


ああ、仕事している男の人って大好きな私だけど、
ああ、星野君、なんていうかな、この気持ちは言葉にできないけど、
星野君、とりあえずじゃあ、注射してみよっか？

「星野君、ところで注射したことあるっけ？」

「ありますっ！」

っていうので、任せてみました。

私の中で、今、イチオシの血管が隆々な人を。

私は彼の背中の後ろから、散々にエールを送った。
セコンドから、われんばかりの声援を送った。

もっと右だー星野君！
そこだ！そこだ！
ほら！いまだ！
そこだって！
いけー！星野ー！



つん・・・・


って、ん？

なになに？今なに？いま、星野君、針でつついた？
微塵も刺さってないけど。

いくら鋭利な先端でもね、そんなソフトタッチじゃあとてもじゃないけど、血管を捉えきれないぞー。

ほらー、患者さんも困惑しているぞー。

あ、頭揺れてきた。



交代しました。


とりあえず、笑顔で、何もなかったかのように患者さんのもとを去って、
物陰で口元かくしつつ作戦会議ですよ。


「えっと、注射、したこと、あんだよね？！」

「あるんですけどー。いやー、難しいっすねー」

あるの？あった？あったような気がしてるだけじゃない？
大丈夫？
ちゃんと注射器だった？ロケット鉛筆とかじゃなかった？

と、思ったんだけど、星野君、今後のために聴かせて。

「うん、わかった。じゃあ、ちなみにね、どのへんが難しかった？」

星野君は、すんごく考えてから、


「針がー、思いの外、長かったです」


って、言った。

あーうんうん、そっか。オーケー。
針が、長かった、と。予想以上に。オッケー。
私、今後のためとか言ってメモまで開いてたけど、
メモれなかったぞー。
針はこれしかないぞー。
見たまんまだぞー。
短くできないぞー。
がんばれー。


そのあと、ざっと物品の場所を説明した。

注射の時に使うのは、だいたいコレとコレとコレで、
使った針は 針捨てボックスに捨ててもらって〜、
あと、薬はここの棚で〜、

みたいな。

もう1人の中途採用の人にも一緒に説明してたんだけど、

「ライバルがいると燃えます！」

と、星野君はわけのわかんないことを言いつつ、
熱心にメモを取ってた。よし、がんばれ。

で、ライバルが

「アンプルも針捨てに捨てていいんですか？」

「いいよー」

とか問答してると、星野君も負けじと、

「ハイ！」

って手を上げてきたので、

「ん、なに？」

て、聞くと、

「えっと、針捨てボックスは、病院に何個ぐらいあるんですか？」

って言った。

「知らない。」

考えたこともない。多分、明日も明後日も、答え出ないよ。
病院に、何個針捨てボックスがあるかは、考えなくて大丈夫。
引っかかるのはそこじゃないぞー、星野君。

「あ、あ、じゃあ、えっと、薬の名前の横に&amp;reg;って書いてあるのは何ですか？」

そこでもないぞー、星野君。
登録商標に惑わされるなー。



次は患者さんを見てもらった。

水を飲みたいという患者さんがいたので、ナースステーションでカルテを見せながら

「この人は、嚥下（えんげ）が悪くって、水だとむせやすいからね、
　水にトロミをつけるのね。
　あと、ベットが平らでもムセちゃうから、60度くらいに
　ベッドの頭を上げて水を飲んでもらってね」

って、説明した。

したら星野くん、すげぇメモってた。
それで直木賞でも狙ってる？っつーくらいメモってた。
よし、がんばれー。

で、患者さんとこ行った。
10分くらいして、鏡獅子みたいに頭振り乱して戻ってきた。

「えっとーえっとー、
　患者さんが水飲みたいって言うんですけど、
　飲んでもらっていいっすか？」

ん？

って思ったけど、
焦るなー、焦るなー、と自分に言い聞かせ、
星野君と病室に向かった。

で、患者さんの前でコップを持つ星野君に聞いてみた。

「その水トロミ入ってるの？」

「ト、トロトロです！」

第一関門クリア。

あと、患者さんのベッドが平らなままだったので、

「星野君、水飲んでもらうとき、何に気をつけるんだっけ？」

と聞くと、星野君は、すげぇ考えて、
それから、メモを見て、私を見て、メモを見て、言った。

「えっとー、角度、です。」

ビンゴ！正解！
その調子！
嬉しくなって、

「角度を、どうしたらいいんだっけー？」

と、合いの手を入れると、
星野くんも、少し興奮しつつコップを握り締め

「えっとー、えっとー、いっぱい傾けるとこぼれちゃいます！」


て、コップのこと――――――――！？

それ、コップのこと？コップのことだよね？
コップの角度のこと、心配しちゃった？

コップをね、いっぱい傾けるとこぼれちゃう。確かにこぼれちゃう。
でも、いっぱい傾けるとこぼれちゃうとかは、もうね、小学生あたりでマスターしてきて！
今この命の最前線に持ち込まないで。



仕事が終わってから、二人で反省会をした。

「で、どうだった、今日は？」

「えっと、注射が、難しかったです」

「あ、それはいいや、ちょっと、私も焦りすぎた。
　まだ、注射やらなくていいから。」

「あと、薬もいっぱいあって」

「うん、それもおいおい調べていけばいいから、他は？」

「えっと・・・・・。」

「あ、じゃあ、逆に何かある？わかんないこととか？」

「あー、えっと、なんかー、前の病院と色々違くって、
　ごっちゃになっちゃうんですよねー」

「え？なになに、手技のやり方とかのこと？」

「えっと、前の病院は二階だったんですよ。
　いま、三階じゃないですか？なんか二階のような気がして、
　ごっちゃになっちゃうんですよねー」


ど　　う　　で　　も　　い　　い　　。

何なら、二階だと思ってくれて構わない。





星野ー。

ホッシー。

聞いてっかー？

今まで言えなかったけど、
あんまりに嬉しそうに話してくるから言えなかったけど、


看護師は、携帯二つ、いらない。


プライベート用と仕事用、分ける必要ない。
営業じゃないんだから。
仕事のことでホッシーに電話なんて、まずしないよー。
プライベート用で充分おぎなえるよー。
プライベート用ですら、さほど鳴ってなかったよー。

ホッシー！



ああー、スッキリした。
明日も、星野くんと勤務です。


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  <title>フリーザとの戦い</title>
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冷蔵庫を、もう三年も開けてない。

こわい。



１人暮らしをして、もうすぐ５年目。
ここ４年で、７回電気を止められた。

２度目に止められたのが、確か、猛暑だった、よう、な。


あの頃は、1人暮らしつったらおめぇ、そこはやっぱ自炊でしょー。
自炊つったら、やっぱ、なんつーの、魚かな？

っていう高めのハードル設定でもって、魚屋に飛び込んで、
鯵だったか鯖だったかをね、チョレーチョレー言って買ってきた、
ような。

でもね、台所という名のフィールドに立ちましたら、
案外、ヌメっとしてまして。
予想外のぬめりけ？
手元がね、完全に狂った。小一時間 狂いっぱ。

あと、なんつーか、ハラワタっつーのかしら？
あの生魚のマストアイテム？
予想以上にがっちり入ってまして、
なんなら、いつもより多めに入れといたからーっ、つーくらい入ってまして、

もう魚屋のおっちゃんの「チャチャーって取れるから」
って言葉にいいように踊らされて、閑静な住宅街の台所が、
完全に何らかの凶悪犯罪に巻き込まれつつあった。
エプロンに返り血。

それでも無我夢中で、むしろ逆境にこそアタシ燃えるんですって勢いで、掻きむしってたんですけど、
これがギターなら かき鳴らしてたんですけど、がむしゃらに、


でも、・・・あれ？ってなって。手、止めた。


なんかね、目がね、合ったの今。

魚の腹から。


なに、モジモジしてんだよー、挨拶しとけよー、
おめぇのホの字あの子だろー、チャンスものにしろよー、


って、友人に押されてね、
押されてっつーか押される感じでね、恥ずかしそうに何か出てきた。


あれ、コイツどっかで見たことある。

えっと、もののけ姫・・？

で、

おことぬしさま？

が、

ダークサイドに堕ちた時、確か、ご活躍だったー！あのー！？

ニョロってしたやつ。出てきたの。



鯖、タタリ神になってる・・・！



「引き際」って言葉がね、頭をよぎりました。

ほんと、西の方角にシシ神の森を探すには、ほら、あたし、明日仕事とかあるし。

そもそも、誰かを（もしくは魚を）裁くほどものがね、
今の自分にあったのかっていうか。

ちょっと背伸びしすぎたかなぁって。
等身大の自分、案外嫌いじゃないかなっていうか。
そんな自分を再発見。

で、まぁ、うん、
臭くなるとアレだからっていう研ぎ澄まされたジャッジでもって、
タタリ神（鯖）を冷蔵庫に入れて、
生ゴミの日に素早く捨てるっていう大作戦を

立てたんですけど、決行前夜にして、東京電力に電気止められました。
ほんとね、電気止められたら実家に帰るっつー黄金の定理でもって、
完全にゴミ出し忘れてました。



で、一難去った２週間後、
あー懐かしの我が家ー！なんつって、アパート戻って、
ドアを開けたら、驚きの汚臭ですよ。
手痛い歓迎。


あ、これ、今度こそ絶対何らかの事件に巻き込まれた。
って思う心の片隅で、
あ、あれ、一匹の魚がね、確かね、居たんじゃないかなって、
ギクーってしてました。


で、窓を開けて、換気して、しばらくね、aiko聴いてた。
ほんともう、恋愛のこと考えてこうぜー！って空気すげぇ出した。

アタシ、好きな人のことで頭がいっぱいなんだからねー、って。

でもね、完全に禍々しいものがね、冷蔵庫から漂ってくるの。
お前 恋とか言ってる場合じゃねぇだろ〜みたいな怨念がね、すげぇの。


意をね、決しました。

冷蔵庫と向き合ってこうって。
腹割って、話そうって。

まずはね、えっと、偵察っていうかな、
２秒開けてみよう。

ただもう、いざって場合に備えて、
こう開けて こう閉じる
こう開けて こう閉じる
こう開けて こう閉じる
みたいな手の動きは、再三確認した。


で、開けました。
閉じました。






オーケーオーケー

大体分かった。
雰囲気つかめた。


で、aiko聴いた。


こえー
ちょーこえー
冷蔵庫、風の谷みたくなってたー。

ほんと虫とかさ、いるとは思ってたけど、
いたなー。じつにいた。おおいにいた。

でもさ、ドアとか開けたらさ、
そこはやっぱ虫だもの、一応「やべ」みたいな、
「やべ、人間だ、ずらかれ！」みたいな、そんな感じのリアクションを、
自然と期待してたなー。

動じてなかったなー。

急な訪問にも、生活スタイル、全く崩してなかった。
這う虫は這い。
飛ぶ虫は飛んでた。
魚は完全にダークサイド。

あれだな、ジブリスタジオはここだな！ここにあった。



でもさ、勝敗は見えてたんだ。はじめっから。

CD入れたらaikoが流れるように。
冷蔵庫にも、冷気が漂い始めてた。
虫たちには、今までに無い寒い冬の訪れが待っていた。



あれから三年。
鯖の野郎も、そろそろ頭が冷えた頃かしら。

あれから一度も冷蔵庫を開けなかった。
一度も買い置きをしなかった。
自炊もしなかった。
冷蔵庫はむしろインテリア感覚になってた。
平和な日々。


そして、2007年。
１人暮らし５年目の夏。猛暑。

まさかこの夏、冷蔵庫と私のリターンマッチの火蓋が
切って落とされようとは、夢にも思わなかったんですが、
立ち話も難なんで、それはまたの別の機会にでも。


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