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  <title>スイミンとキショウのあいだ</title>
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  <title>三語</title>
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  <description>醇I醇Iこのアイテムの詳細を見る

久々に書きました。半年ぶり……？

　ポットを手にした西尾マザーが「そろそろ眠る時間ですよ」と命じるので、私は食卓でパンをぼそぼそと噛んでいるのをやめ、マザーにおやすみなさいを言って二階の自室に上がっていった。
　私は食べるのがとても遅いので、いつも食べ終わらぬうちに就寝時間がきてしまう。ギシギシ鳴る木板の階段を昇りながら、ああ、また食べ損ねた、まだお腹いっぱいでないのに、と後悔する。
　二階にあがると、正面に廊下があって、廊下の両脇に子供部屋の扉が等間隔にいくつも並んでいる。まるで合わせ鏡で映したようにいくつもいくつも並んでいて、いくつもいくつも並んでいるのだから当然廊下もどこまでもどこまでも続いている。
　合わせ鏡に果てがないように、この廊下にも果てがないように思われるので、私はこの廊下の突き当たりまで行こうとは考えない。ただ自分の部屋である鳥の絵のプレートが付いた扉を探すだけだ。
　私の部屋の扉は、やたら遠かったりすることもあるし歩き出して二三歩で見つかることもある。だから扉の順番を覚えることに意味はない。
　プレートを探して一つ一つの扉を見ていくと、扉の向こうでこの家の同居人である子供たちの声が聞こえる。クスクスとルームメイト同士で忍び笑う声であったり、クスンクスンとルームメイトがいないのか一人押し殺して泣いている声であったり。
　やがて鳥の絵のプレートが付いた扉が見つかって、ほっとして入ると、もう照明が消されていて、二段ベッドの下で本を読んでいるらしいルームメイトのメリッサの枕元でスタンドが焚き火のように灯っている。私が二段ベットの梯子を昇ろうとすると、いつものようにメリッサが声をかけてくる。
「今日も食べ損ねたの？」「うん」「あんたは食べるの遅いから」「そうね」「早く食べられるようになるといいね」
　メリッサとの会話はいつもこれだけだ。メリッサは一字一句違うことなくいつもこれだけのことを言い、それ以外のことは言わない。そもそも私はメリッサの顔を見たことがない。メリッサはいつもベッドにもぐって枕元のスタンドで本を読んでいて、食事で遅れた私に同じことを言うだけなのだ。
「じゃあ、おやすみ」「おやすみなさい」
　いつもと同じ言葉をかわして、私もベッドに潜り込む。シーツから顔を半分だけだして、しばし考える。私はメリッサの顔を知らないけれど、よく考えると他の同居人の子供たちの顔も知らない。何人か、何十人か、何百何千、数が意味をなさないほどに子供たちはいるのかもしれないけれど、一人も知らないのだ。そういえば西尾マザーの顔も知らない。ポットを持つ、白いけれど皺の刻まれた手しか知らない。考えるとウトウトとしてきて、お腹がくうっと鳴って、ああお腹すいたなぁ、と思いながら寝てしまう。

「そろそろ眠る時間ですよ」ポットを手にした西尾マザーがそう命じるので、私はパンをぼそぼそと齧るのをやめ、マザーにおやすみなさいを言って二階に上がっていった。ギシギシ鳴る木板の階段を昇りながら、そういえば朝と昼はどこにいったんだろうと思った。この家に来て以来、夜眠る前に一人で食事をしている記憶しかない。そしていつも食べ損ねる。ああ今日も食べ損ねたなぁと後悔していると、上から階段をたんたんと弾みつつ転がってくるものがある。足元で止まったそれは橙の柿の実だ。なんで柿が？と思いつつも手にとってみると、ずっしりと重く、天井の照明に照らされて橙色がぴかぴかとひかっていて、いかにも美味そうだ。ああ美味しそうと思う間もなく、私はガブリと齧りついていた。シャクシャクシャクシャクと皮ごと実を齧り、食べ尽くし、残った黒い種たちも呑み込んだ。種たちが胃の底にからんころんと落ちる音を聞いてしばらく、私の腹の底のほうで燠火のようなものがおこり、それはまたたくまに業火となって燃え広がった。食べたい！　もっと食べたい！　お腹の芯のあたりが真っ白に燃えさかっていて、私ははげしい空腹感に突き動かされて一気に階段を昇った。廊下にいくつも並ぶ扉、今日は一番手前の右の扉が、鳥の絵のプレートだった。
「メリッサ！」相変わらずメリッサの枕元だけ明るい部屋にずかずかとあがりこむと、私はシーツにもぐって読書しているメリッサの肩をつかんで、強引にこちらに顔を向けさせた。「くん」とメリッサは鳴いて、「あら、ジョンじゃないの」と私は目をまるくした。白いネグリジェにナイトキャップをしたメリッサの顔は犬だったのだ。
「そう。ジョンじゃお返事もできないよね」見慣れた黒ブチ犬の顔を眺めていると、お腹の芯で灼熱していた空腹が急速に膨張して私の身体の隅々にまでいきわたり、さらに膨張しようとする空腹に内側から押し上げられて、私の身体は風船のように膨らみ始めた。頭から手の先から足のかかとまで空腹に満ち満ちた私は、犬顔のメリッサを片手で掴んでバクリと呑み込んだ。もっと！　もっともっと！　空腹に膨れ上がった私は、身の内の命じるままに小さくなった部屋の入り口を押し潰して廊下に飛び出し、他の子供たちの扉を次々と開け、キャアキャア甲高い声をあげて逃げ惑う子供たちを捕まえてどんどん呑み込んでいった。子供たちの顔は、郵便ポストであったり「止まれ」の標識であったり電柱であったり近所でよく見かける三毛猫であったりして、みんなよく知っているものばかりだったけれど、私はかまわず呑み込んで行った。そうして子供たちをどんどん食べていくと、私の身体も、更にどんどんずんずんと大きくなっていった。何百人目だかわからない、横断歩道の顔をした子供を捕まえて食べたとき、私の身体は廊下の幅いっぱいに満ち満ちていて、更に大きくなる私に耐えられなくなった廊下はギシギシと悲鳴をあげて倒壊しだした。私もいい加減窮屈に横になっているのも嫌になったので、天井を押し上げ、突き破って立ち上がった。私は思いのほか巨人になっていたらしく、天井どころか屋根も突き破って、家の外に顔が出てしまった。曲げていた膝を立て、ちゃんと立ち上がると、屋根は私のおへそのあたりになった。ハタからみると私って煙突みたいかしら、と思いながら周りを見渡すと、ちょうど夜が明ける時間だったらしく、東の空が白みはじめ、ごみごみとした街並みを照らしはじめていた。赤や青の屋根瓦、向こうにつくんと立ってるのはＯＯビルかしら？　あっちの細いのは○○コーポよね。なんのことはない、この家はご町内だったのか、と拍子抜けしていると、
「そろそろ行かなくていいの」
　と、声をかけられてハッとした。目の前でご近所の西尾さんちのおばさんが怪訝そうな顔をしている。ああ、そうだった。学校に行く途中で西尾のおばさんに捕まって立ち話をしていたのだった。おばさんは庭の柿をもいでいたのだけれど、話し相手として格好の私が通るのをめざとく見つけて捕獲したのだ。けどおばさんの話はいつも長いし、大体が一方的にまくしたてるから、私はうんうんと頷きながらウトウトしてしまったのだ。いつも朝が弱い上に、今日は身体測定があるから朝食も抜いていて、ついついボウっとしてしまう。「じゃあ、行きます」私は西尾のおばさんの傍らにいたジョンの頭を撫でておばさんに一礼するとかけだした。「ああ、柿持ってきなよう――」後ろからおばさんが声をかけたけれど、たぶんおばさんのもいだ柿は一個無くなっているはずだから「いえ、いいです――」と返しておいた。リズムよく駆けているとお腹のなかで黒い種たちがからんころんと音を鳴らす。</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-12-19T01:28:16+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://kakimi.blogtribe.org/entry-fc1ce99b127196ea1d0d8dcb22212840.html">
  <title>『遠い光』</title>
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  <description>鍛錬場三語。短さ重視</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-07-13T00:15:03+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://kakimi.blogtribe.org/entry-7d001a3a9fa14de635289e267e1f515f.html">
  <title>三語</title>
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  <description>豪放ライラック(1)ワニブックス桑田 乃梨子このアイテムの詳細を見る

久々に三語書きました。長い


　シロウはいつも空ばかり仰いでいる変な子供だった。体育の時間にグラウンドをマラソンしているときも、学校の帰り道も、いつも歩きながら空を見上げていたので、よく他人や電柱にぶつかった。
「また上ばっかり見て。なにがそんなに楽しいのよ」
　帰り道、相変わらず郵便ポストにぶつかって顔をしたたかに打ち付けたシロウに、ユミコが聞いた。
「……楽しいよ。おかきみたいな形の雲が、ゆっくりと動いていくのも楽しいし、雲ひとつもない真っ青な空も、吸い込まれそうですごく気分がいいんだ」
　鼻を強打して涙目になったシロウは、ユミコに助け起こされながら答えた。
「それにね、ぼくは上の世界にいきたいんだ。知ってる？　雲よりも高いとこには、ちがう生き物たちが自由に空を飛びまわってる世界があるんだよ。嘘じゃない、ぼくは見たんだもの。大昔のトンボや、ねじれた角が頭から生えたピューマや、蝶の羽の生えたイノシシや、目つきの悪い髪の蒼い女の人や、そんなのが飛び回ってるのを見た。すごく真っ青で、青色が煮詰まったみたいな空のときさ」
　ユミコはシロウの空想にとりあわなかった。シロウは昔から空想癖があった。いつもぼーっと空を見てるし、時々変な言動をするから、クラスでは苛められているらしい。別のクラスにいるユミコはそのあたりを噂で聞いてるだけだけど、さもありなんと思った。けれど、下校時間に待ち合わせて帰るとき、シロウはそんな様子は全然なくて平気な顔で、ほんと雲の上の人みたいだ。
「いい？　あんたは上ばっかり見てるから、頭に血が上りやすいの。だからヘンな幻覚もみるの。まっすぐ前を見て歩きなさい」
　大人っぽくユミコが注意してもどこ吹く風、シロウはまた空を仰いでふらふらと歩きながら、
「イチロウ・ジロウ・サブロウ。だから四郎らしいんだけど、ぼくは違うと思うな。シロウは白のシロだよ」
　ユミコはきょとんとした。シロウは一人っ子だ。幼馴染なんだから、そんなことはようく知ってる。

　ある日の授業中、廊下をわあわあと叫びながら駆けていくシロウを、ユミコは見た。ユミコの教室のみんなは、先生も含めて呆気にとられていて、ユミコは反射的に体が動いてシロウのあとを追った。
　なにか奇声をあげながら全力で校舎の階段を昇っていくシロウを、その背中を必死になってユミコは追い、屋上でようやく追いついた。屋上に出る扉をシロウが開けて、彼がそこで立ち止まったからだ。
「シロウ」声をかけたけど、シロウは空を見上げていた。つられてユミコも空を見上げた。見上げてハッとした。空は、まるで煮詰めたように青かった。今まで見たことのない、煮こごりみたいな青色に、白いふわふわとしたものたちが舞っていた。恐竜辞典に載ってた大昔のトンボ。ピューマに、ユニコーンみたいな角が生えていた。蝶の羽の生えたイノシシは、ユーモラスというか馬鹿みたいだ。目つきの悪い蒼い髪のお姉さんは、じとっとこっちを横目で見る。みんなくるくると、空を泳いでいる。
「ぼくは、お母さんにすごく愛されてるんだ」
　ジロウは空を仰ぎながら言った。ユミコからは背中しか見えなかった。
「イチロウお兄ちゃんは、お母さんのお腹のなかで死んじゃった。ジロウお兄ちゃんは、生まれたけど生まれつきの病気で半年くらいで死んだんだって。サブロウお兄ちゃんは、元気で育ったんだけど２歳のときに事故で死んだんだよ。お母さんはね、ノイローゼみたくなっちゃって、そんなふうでぼくを生んだんだ。ぼくは、だからすごく愛されて育ったんだ。お母さんは少しおかしくなっちゃってるけど、ぼくが歩くだけでも心配して、ぼくがなにかしようとするとすごく心配して、ぼくはなんにも出来ないんだけど、でも愛されてるな、てわかる。けど、なんか愛って重いよね」
　シロウは冗談のように、両手を鳥の真似をしてパタパタと羽ばたかせた。シロウの体は、冗談のようにふっと舞い上がり始めた。足元が宙を浮いている。そのまま、宙を舞っているトンボやピューマたちのほうへ、まっすぐ飛び立とうとしていた。
「だめ！」
　ユミコは飛びかかってシロウの足にタックルした。浮き上がったシロウはユミコの自重に地面にたたきつけられる。
　叩きつけられたシロウは地面にうつぶせになりながら、顔だけを足にしがみついたユミコのほうに捻じ曲げて「なんで」と聞いた。瞳に水っぽいものはないけれど、くしゃくしゃの顔だった。もっとくしゃくしゃになったユミコが、口もとに流れ込んでくる涙と鼻水を飲み込みながら、言った。
「わかんないよ。わかんないけど、私がイヤだから。私、すごい勝手だと思う。シロウのお母さんも勝手だと思うよ。勝手だけど、でも、空を見て、シロウがいるのを眺めるだけなのは、イヤなの」
　シロウは両手をバタバタさせるをやめて、まじまじとユミコの顔を見た。くしゃくしゃになったユミコの顔と、ほうけたようなシロウの顔。二人はお互いの顔を見合わせて、それから二人とも空を仰いだ。群青を煮しめた空には、トンボやピューマやイノシシやお姉さんが、地上のよしなしは我関せずと舞っていた。</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-06-19T02:45:02+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://kakimi.blogtribe.org/entry-df6096ad0121ea7b8be2aeddf3d286b0.html">
  <title>ごーごーさんご</title>
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  <description>チャット三語「あめ、ばっ、かり」。なんかよろよろと５つばかり書きましてん
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	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-05-28T23:10:11+09:00</dc:date> 
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  <title>言葉の威力</title>
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  <description>親愛なる者へヤマハミュージックコミュニケーションズ中島みゆき, 石川鷹彦, 福井峻このアイテムの詳細を見る

なんか酔っ払った勢いで中島みゆきの歌詞を紹介すると書いてたようなので、紹介します

『狼になりたい』（アルバム『親愛なる者へ』より）

夜明け間際の吉野家では　化粧の剥げかけたシティ・ガールと　
ベイビー・フェイスの狼たち　肘をついて眠る
なんとかしようと思ってたのに　こんな日に限って朝がはやい　
兄ぃ　俺のぶん　早く作れよ　そいつよりこっちのが先だぜ
買ったばかりのアロハは　どしゃぶり雨で　よれよれ　
まァいいさ　この女の化粧も　同じようなもんだ
狼になりたい　狼になりたい　ただ一度

向かいの席の親父　見苦しいね　ひとりぼっちで　見苦しいね
ビイルをください　ビイルをください　胸が焼ける
あんたも　朝から　忙しいんだろ　がんばって稼ぎなよ　
昼間俺たち会ったら　お互いに「いらっしゃいませ」なんてな
人形みたいでもいいよな　笑えるやつはいいよな　
みんなイイことしてやがんのにな　イイことしてやがんのにな
ビイルはまだかあ
狼になりたい　狼になりたい　ただ一度

俺のナナハンで行けるのは　町でも　海でも　どこへでも
ねぇあんた　乗せてやろうか　どこまでも　どこまでも　どこまでも
狼になりたい　狼になりたい　ただ一度
狼になりたい　狼になりたい　ただ一度

――――――
説明は不要というか。たんに落伍者の歌としないとこが非凡ですよね。是非曲を聴いてください</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-05-19T01:52:30+09:00</dc:date> 
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  <title>ほどほどに</title>
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  <description>トゥルーデおばさん朝日ソノラマ諸星 大二郎このアイテムの詳細を見る

先日、知り合いの書店員さんに聞いたんですが、お店の近所にある精神科クリニックのお医者さんが、江原なんとかいう人の著作を大量に買っていったそうです。なんでも「これをいっぱい読んでおかしくなった人が増えている」んだそうで、どういうこと書かれてるのかなーと調べるんだそうです。
私は江原某という人はあまり関心がなかったんですが、最近は相当ブレイクしてるようでファンの方も多いらしいですね。
どんなこと言ってるんだろうとサイト見てみたんですけど、
http://www.ehara-hiroyuki.com/what.php
よくわかりません。霊媒の話からいきなり幸福についての結論にいたるので、読んでみないとわからないですね。

それにしても根っこにオカルトがあるので、やっぱりオカルトだろう、と思うんですが、それが一部のマニアだけでなくかなり一般的に受けているのはなんなんだろうとフシギです。
オカルティックな人がメディアに登場するのは昔からありましたけど、どちらかと言うと見世物的な要素が強かったような気がします。矢追純一とかユリ・ゲラーとか織田無道とか名前忘れたけど霊媒師のおばちゃんとか、一世を風靡したと言ってもどこか笑いを含んでいたような気がします。「所詮胡散臭い輩ではないか」という世間知が勝っていたかと思います。

ところで私もオカルトというものは好物の部類に入ります。より専門的に、妖怪だの幽霊だのに特化すれば大好物と言っても良いです。しかしながら、オカルトにはまって心の置き所まで移してしまう人の心理がさっぱりわかりません。人事ではないので少し考えます（例によって書きながら^^;）。

私は子供の頃、随分と迷信深かったです。霊感はなかったけれど、「存在はしないけど存在するかもしれないもの」を極端に畏れ、同時に憧れておりました。当時よくやった儀式に『１４回確認』というものがあります。
一度触ったものには１４回触らないと祟られる、逆に言えば１４回触れば魔から逃れられる、というものです。これは完全に私オリジナルの魔除けで、一度触ったものは過去知らぬまに１３回（あるいは４回）触ってる可能性があるから、１４回触っておけば無事だろう、という発想ですね。当時は４と１３という数字に不吉なものを感じていたのでした（仏教徒なのに^^;）。
いちいち１４回全部触ってたら大変だろう、という気がしますが、全部が全部この儀式をしなくてはいけないわけでなく、玄関の施錠の確認・トイレの電気の消灯の確認・電柱・縄跳びの回数などの儀式を必要とするツボがあったのです。
この癖をいま分析してみると、玄関は外から魔が忍び込んでくるから（強盗も可）。トイレも当時は汲み取り式だったので（非常にめずらしかったですからね、当時でも！）暗渠からなにか這い上がってくる気がする。縄跳びも同じですね、地面を蹴って何度も飛んでいるうちに、不意に足元に暗渠が現れて呑みこまれたらどうしよう、みたいな。電柱はよくわからないのですけど、なんか不気味ですよね、等間隔にぼーっと突っ立っているさまが異形に見えます。
あーなんか脱線してきましたが、このように当時の私は、極端に魔なるもの、と言うよりも形のない漠とした不安なものに対して恐れをいだいていました。四六時中、存在しないが確実に存在するであろう不安な何かが怖くてしょうがない。この不安なるものを排除するためにオリジナルの魔除けを創造し、ガタガタ震えながらなんとかしのいできたわけです。で、現在はと言うと、不安なるものが近づいてくることはめったになくなりました。近づいてきてもどうということはない、またなにか即興でまじないを作れば事足りるだけです。
私が思うに、オカルトに精神まで奪われる人というのは、こうした訓練をしてこなかったんじゃないかな、と。私はオリジナル技を作れるので、宗教など必要ありません。他人が作った技など、好みに合わないし、時にはなんてつまらない技をくりだすんだ、と美意識を疑ったりします。
うちの母親は「家で犬を飼わない」ことを家訓としております。一匹目の犬を飼ったときに父が死に、二匹目を飼ったときに夫が死んだからです。「犬と我が家だと相性が悪く、犬のほうが強いからこっちが死ぬ」という理屈だそうです。母親は現実派なので、別にどこそこの霊媒師だのに意見を聞いたわけでなく、オリジナルでこの技を編み出しました。大変賢い対処法だなぁ、と今になって思います。</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-04-14T00:59:25+09:00</dc:date> 
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  <title>肉を食う</title>
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子供の頃、野生の王国という番組があって、毎週のようにライオンがインパラとかシマウマを食べてました。
実際には、ライオンは毎週というか、２、３日に一回くらいは食べていたんでしょうが、ともかく、この放送見ながら私は「美味そうだなー」とヨダレがじゅるりでした。
後に他の人に聞いてみると、凄惨であまり見られなかった、という意見を多く得ました。このあたりで、私の食欲というのはなんか違うのかしらん、と疑問に思い始めました。
弱肉強食というように、サバンナの世界は容赦ないです。食われたシマウマにも、親があろう、子があろう、夜をあかして語り合った友もいるかもしれない、郷里で夫の成功を待つ妻の姿が最後に浮かんだかもしれない、世話焼きの近所のおばちゃんが草もちを持たせてくれたかもしれない。でもまぁ、ライオンが彼らを食ってるのは美味しそうですよね、なんせレアだし。
私は猫を二匹飼ってます。年長の猫はガリガリなので、もっと太ればいいのに、と思います。年下の猫は丸々と太って、艶やかな毛並みを撫でながら、美味しそうだなーと思います。じっさいは食べないのですけど、手の触感は「これは丸々太って美味そうだよ」と伝えます。肉なのか生命なのか、と考えると、アタマが混乱します。肉であり生命である、というのが正解でしょうけど。
こないだ尊敬してやまない東海林さだお先生のエッセイを読んでハタと感心しました。
「日本人は、魚をおかずだと思っている。サンマとか、アジとか。泳ぐおかず」
さすが東海林先生です。</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-04-11T01:58:47+09:00</dc:date> 
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  <title>コウシン</title>
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  <description>少女忍法帖ぶんか社明智 抄このアイテムの詳細を見る



そろそろ更新せねば……というか、地下茎活動再開したいなぁ言う欲求がムクムクしてきました。

世の中は桜が満開ですが、さらっと爽やかに明智先生の少女忍法帖読んだので、ご紹介。
筋書きは「小学生忍者が学校で苛められ、家に帰ると養母（子供の頃に攫われた）に折檻され、唯一心を通わせられるのは巨大ガマガエルのタマだけれど、タマが犬猫をガツガツと食っちゃうのはちょっとイヤ」という、そういうかんじのストーリーギャグ。
オカルトやらカルトやら満載で、ホラーＭなのでグロ要素が強いようなきもするけど、考えてみるといつもそんなかんじですね。

サンプルキティなど読んでいただいた方もみえますが、あれは昇華のドラマで、これも昇華のドラマではあるんですけど、「カルト宗教へ入信する過程の昇華」というどーしょうもなく救いがないです。
カタルシスはないけど「世の中そうそうカタルシスがあってたまるか」というゲンジツ派の人と、精神が偏屈してる人と、始末人とかに妙にハマった人におすすめ。私は大好き

……てノッケから漫画についてでした。いい加減デジカメ画像取り込みおぼえんと</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-04-08T18:51:16+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://kakimi.blogtribe.org/entry-a2984bfcd023772ce235f64a0eb1dacb.html">
  <title>喰いメモ/再インストール/三語</title>
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あんかけスパにはまっております。
一応説明するとカタクリ粉かなんかを入れてトロミをつけたパスタのことで食のシャングリラ名古屋の生んだ迷品のひとつ。野菜の旨味が複雑に交錯し、意外にもスパイシーでアヒアヒと辛く、麺がケーブルのように太く、トロミが熱を逃がさないためにチョウアツイのです。昔はさして好きでなかったけどここのところやたら美味くかんじる。あー辛うまぁ！　赤ウインナもうまぁ！　コロッケもうまぁ！　なんか一日置きくらいでたべてます。専門店があるし、スーパーでソース売ってるし（専用麺も売ってる）、コンビニのパスタでも標準装備だしね……(^^;
そういえばパスタと言えばマルコ・ロッシ君（母を訪ねて）が劇中で作ってたパスタが美味そう。お父さんより早く帰った鍵っ子のマルコ・ロッシ君、お昼の準備をします。大鍋でお湯をぐつぐつ沸かせ、パスタをドバー。茹で上がったら二刀流のフォークでくるくるくるっとか巻いて大皿にどすん。お塩をパラパラー、オリーブオイルをトロトロ……それだけ？？　塩とオリーブオイルだけのパスタ……めっちゃ美味そうなんよ。でもマルコに作ってもらわないと美味くないような気がする。

あとは洋食屋とか焼き肉屋に行きましたー（書くのがめんどうになった）。えっと、一応、下の記事は焼き肉屋に行った意外はフィクションですからね。誰もなんのコメントもないから怖い（＾＾；

あとＯＳの再インストールの方法を教えてつかあさい。パーティションしてる場合は、ＤのＨＤデータは消えないのでしょうか？　ＸＰの場合って、ネット接続って勝手にやってくれるんでしたっけ？


あと、三語モトム。三語やりたい。レンラクマツ</description>
	<dc:creator>kakimi</dc:creator>
  <dc:date>2006-01-29T23:27:10+09:00</dc:date> 
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  <title>くらくら</title>
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  <description>鳥類悲

願始末人朝日ソノラマ明智 抄このアイテムの詳細を見る

くらくらと立ちくらみするのが合図である。友人と焼き肉をがつがつと喰いビイルをガブガブと呑んで、ちょっと音入れとばかりに立ち上がると頭蓋のなかで脳が左右に揺れてくらくらとする。ああ、これはまずいなと思っているとお隣の、がやがやとやかましい新年会グループの端っこにいる女に眼がとまる。なんだか暗いというか会話に参加していないなぁ、とぼーっと見ていると周りの人たちも無視しているようで、まるで居ないかのように隣の男は酔いにまかせてワハハと笑いながら両腕を振り回してオーバーアクション、女の頭を肘で小突いてしまうのだけれど謝りもしない。女は小突かれても下をむいて畳の目なんか見てたりして、暗いなーとか思いながら私はお店のスリッパを履いてトイレにむかう。忙しく立ち働く店員さんを呼び止めて「トイレはどこですか」と聞くと、店員のおばさんは働きすぎなのか土気色した顔で、眼ばかりが妖しくひかっており「あんたと私の生の交わりはトイレの場所を聞くこととそれに答えることだけだ」と答える。「それでもいいならよくお聞き、まっすぐに行ってあの柱を右に折れるんだ」私はなんだか怒られているような気分になって、ありがとうございます、ごめんなさいと何度も頭をさげトイレへと急ぐ。一度振り返るとおばさんが相変わらず表情のない顔で剣呑な目つきでこちらをじっと見ていた。
トイレで手を洗っていると目の前の鏡面に蜘蛛が這っていた。蜘蛛は小指の先くらいのごくちっちゃい奴なのだが、ついつい私はじっと見つめてしまう。じいっと見ていると蜘蛛は意外と毛深い。眼が六つあると言うけど小さいのでよくわからない。けれど人間の眼というのはたいしたもので、さらにじいっと凝視しているとレンズの拡大率がカシャ、カシャっと上がっていき、私は顕微鏡で観察するがごとく蜘蛛を視界いっぱいに視ることができた。顕微鏡のなかで、ぎょろりと六つの眼と目があった。なにか言い出しそうな眼をしていた。ほんとになにかを言い出しそうで、いま次の瞬間にも口を開きそうだった。悲鳴がでそうなほど怖くなり、私は蜘蛛がしゃべりだす前に目をそらした。なにかとても悪い渦に巻き込まれているようで、これはいけないと真剣に考えた。
トイレから出てくると、さっきの店員のおばさんがちょうど通りかかるところだった。あ、どうも、と私が言うと、おばさんはきょとんとして、あ、ハイ、と返した。おばさんのナンダ？という顔で、私は酔いが醒めるようなかんじがした。なにかが抜けていく感覚があった。ああ抜けた、よかったよかったメデタシメデタシと安心して、友人の待つ座敷に戻った。とりあえずあの宴会席のほうは見ないようにして席についた。

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  <dc:date>2006-01-23T02:35:50+09:00</dc:date> 
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